空港の到着ゲートを出て、先ず第一関門の両替。
インドでは破れたお札は使えないらしく、渡された落書きだらけの薄汚れてギリギリ破れそうなお札を確認の為に何度か数えてみた。最近は両替でボラれるなんてないのかな、、
両替を慎重に済ませ外に出るとすでに深夜1時30分過ぎ、にも関わらず空港の外は人だかりで、気持ちは一気に戦闘態勢になったんだよなあ。
なんでかって?被害妄想も甚だしいけど、近寄ってくるインド人には絶対に騙されたくないでしょ!?
深夜なのにサングラスかけて眉間にシワ寄せながら次の難関、前払いタクシーの列に並ぶんだけど、タクシーの客引きが次から次へと寄ってくるのを完全に無視。そうこうしている間にカウンターで行き先を伝え、さっき両替した薄汚いお札で支払いを済ませて車にさっさと乗り込んだよ。カウンターで渡された殴り書きで書かれたレシートのような紙をドライバーに渡すと無言で車は発車。
空港の敷地を出て街灯もまばらな夜道をひたすら走っていく車中で何度も考えたよね。
このまま知らない場所に連れていかれたら、俺は一体どうするのか?って、爆笑。
約40分ほどでホテル到着。
無事に辿りついてホッとして一服。
ベッドに横たわり目を閉じた瞬間、ハッと目を覚ますともう支度をする時間。
ホテルでの滞在時間は約4時間。
再び空港に戻るんだけど、ホテル手配のタクシーの値段が行きの前払いタクシーとは全く違い、計算すると何百円の違いだったかな、、そこからインド価格にピリピリするのはやめてみた。
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これが前回の旅のスタートだったので、今回はデリーの街でゆっくり過ごして翌日のジャイプール行きのフライトに備えた。
空港のフードコートでは朝からカレー食べている現地の方々を見習い、食べてみたら辛いというよりスパイスが効いていて美味しい。
このふっくらした揚げパン(パトゥーラ)も◎
心地よい陽気の中、工芸博物館や寺院(廟)をゆっくり見物。
気候的に2月、3月は観光のベストシーズンらしくどこに行っても混んでたなあ。
観光する場所はほとんど外人用の入場料金があるんだけど現地の人の10倍設定!こういうのって外貨獲得の政策なんだろうか、、
タージマハルの原型と呼ばれているフマユーン廟は素晴らしかったけど、イスラム様式を取り入れたこちらの建造物、イサ・カーン廟のフォルムと色使いに興味深々。
●イサ・カーン廟 / Tomb of Isa Khan
建築年:1547-48年
次回に続く。
<現実の旅インド、これまでの記事>
・現実の旅インド【その1】
・現実の旅インド【その2】
・現実の旅インド【その3】
<インドへの旅、そのきっかけは?>
・妄想から現実の旅インドへ1
・妄想から現実の旅インドへ2
・妄想から現実の旅インドへ3
・妄想から現実の旅インドへ4
1969年熊本生まれ。ビームス プラスのディレクターを務めたのち、2012年より自身のブランド「KENNETH FIELD™(ケネス フィールド)」を始動。「For NEW TRADITIONALIST」をコンセプトに、アメリカントラディショナルを多角的にアップデートしたアイテムを提案する。2014年まで「バラクータ ブルーレーベル」のデザインを担当。2014年には「ルウオモヴォーグ」と「 GQイタリア」が主催する新人デザイナー「THE LATEST FASHION BUZZ」に選出される。
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