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STORY

Woolrich Authentic collection ③

今回、Arch札幌店とArch東京店で「Rich’s original buffalo plaids cotton flannel shirts」の販売と、世界限定50着の「503 Hunting coat」の予約会を開催します。

先ずは、「Rich’s original buffalo plaids cotton flannel shirts」の話から。
ウールリッチ ジャパン社との契約がスタートする前に、自分なりに同社に対して何が出来るのか?を慎重に考えました。

②からの続き

Rich’s original buffalo plaids

これからの時代に必要な服というより、これからの時代に考えたい事をぼんやり書いてみました。


『歴史への敬意』
毛織工場は地元に多くの雇用を産みました。ウールリッチ村と言われる程の規模だったそうです。
約190年間稼働し続けたその裏には、毛織工場で働く人々、製品に関わる卸業者や販売店の方々、そしてお買い上げいただいたお客様との様々な関わり合いがブランドを育てあげたのだと思います。

『情報共有』
誰が、何処で、どんなふうに、作っているのか?
着用後の生地の変化、洗濯の仕方、着なくなった服の行方など、モノ作りの背景からお客様の着用シーン、リサイクルされた先までを出来るだけオープンにする事で、環境と循環を知っていただく。
一方通行では無い、情報共有が出来たら面白そう。

『生活者の為の服』
衣食住のバランス感覚は人それぞれですが、生活する上での気持ちのバランスやリズムに寄り添える服っていいなあと思います。
あるテキスタイルデザイナーの方が“消費者ではなく生活者です”とおっしゃっていました。
生活者という言葉にハッとさせられました。

『イージーケア』と『環境問題』
高温多湿な日本では、洗濯機で洗える綿の服は必要です。家庭での洗濯回数を減らせる可能性のある100%ウールの服はこれからはもっと重宝されるかもしれません。
100%ポリエステルの服であれば洗濯での汚れが落ちやすい、リサイクルが可能など、それぞれの素材や取り扱いのメリットとデメリットを考える事で、資源の使い方を考える事にも繋がるとよいですよね。

こうやって書いてみると、なんだか企画提案書のようで、既に何処かで誰かが唱えている事ばかりでした。笑笑

なかなかハードルは高いのですが、豊かな未来の一端を担うブランドを目指して。


続く

Kenichi Kusano

KENNETH FIELD Designer草野 健一

1969年熊本生まれ。ビームス プラスのディレクターを務めたのち、2012年より自身のブランド「KENNETH FIELD™(ケネス フィールド)」を始動。「For NEW TRADITIONALIST」をコンセプトに、アメリカントラディショナルを多角的にアップデートしたアイテムを提案する。2014年まで「バラクータ ブルーレーベル」のデザインを担当。2014年には「ルウオモヴォーグ」と「 GQイタリア」が主催する新人デザイナー「THE LATEST FASHION BUZZ」に選出される。