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STORY

銀座芋人/ギンザイモジン


「銀座の屋上で採れた芋で出来た焼酎、飲みますか?」珍しくメッセージが届いた。いつもはメッセージではなく、いきなり電話をかけてくる男から。

メッセージが届き電話もなく、忘れた頃に手元に届いた芋焼酎。その名も「銀座芋人/ギンザイモジン」。箱をあけると素敵なボトルが1本とご丁寧な手書きの能書きが一枚。能書きを読んでみると、本当に銀座の屋上で採れた芋と福岡の芋を合わせて作られたようだ。

久しぶりの焼酎なので、まずは常温で一口舐めてみた。あの芋独特の匂いはやや控えめだが、後からやや柔らかい香りが鼻から抜ける。次にロックで呑んでみたところ、僕の好みは断然ロック!これは旨い!そして口当たりのよい辛口で、嫌いではないが攻撃的なピリピリとした芋焼酎とは別もののようだ。この夏モヒート以外で僕のおススメの焼酎です。ぜひお試し下さい。

この焼酎なら、季節がら砂糖を使わず焼酎モヒートでも旨いだろーなぁ~。

なんて夜な夜なほろ酔い気分で妄想をしていると、送り主の男からの電話が鳴った(笑)
 

SALUTE LIFE!
Hirofumi Yamashita

MOJITO Designer山下 裕文

1968年熊本県生まれ。服飾専門学校を卒業後、スタイリストアシスタントを経ていまもなお伝説として語り継がれる「PROPELLER」でプレスバイヤーとして活躍をする。その後、米国の西海岸を代表するショップの日本初の展開時には、ジェネラルマネージャーとして勤務。2005年に独立し英国の老舗ブランドやストリートからアウトドアブランドなどの契約業務を手掛けてきた。2010年に自身のブランド「MOJITO(モヒート)/ http://mojito.tokyo」をスタート。ブランド名は、ヘミングウェイが愛したとされている(モヒート)に由来。毎シーズンのコレクションでは、ヘミングウェイの作品を読み説き自身の服に対する哲学を通し、ヘミングウェイの人物像や時代背景、生活シーンなどをそれぞれのアイテムのディテールで表現。MOJITOとは、この稀代の文豪へのオマージュであり、男たちのための「道具としての服」の名でもある。