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STORY

小さな巨人たち「AL MAR KNIVES/made in japan」

あっという間にもう2月。
今年もはやいですね~。
毎年この時期には、春物の納前検品、夏用の別注アイテムのサンプル確認、秋冬物の展示会サンプル修正を同時進行する。
アレもコレもと手を付けてしまい、また忙しくなる。
忙しくなればなるほど、いまそれやんなくてもいいだろう?ってこと(内職)をしたくなる。
例えば、何本もある鉛筆を削りはじめる。万年筆のインクを入れ替える。葉巻に火をつける。
要するに机の上の小さな巨人たちに目がいくのである。
少しばかり内職を楽しんでいると、身体に悪いボリュームの「ピンポ~ン」とセットで
「山下さ~ん!小さいの1個来てるよ~!」と、宅配のアニキは今日も元気そうだ。
ドアは開けず「そこに置いといて~」こちらも負けじと元気よく。
仕事の荷物であれば、いつ何が届くかはある程度わかっている。
いま確認しなくていい荷物をわざわざ確認しないのがプロっぽいので、ぼくもそうすることにしている。
ただ、さっき届いた荷物は妙に気になるのでとりに行ってみた。
頑丈で綺麗な梱包を開けてビックリ!
先日久々に会った知人からの贈り物(下の画像のナイフ(大))だ。
強粘着の正方形のポストイットには、
「ぼくが持っているより、山下さんが持っていた方がいいと思って・・・・。(中絡)ナイフケースは自前で作ってください。
ついでに僕の分もね~(笑)」と書いてある。
メチャメチャ嬉しい!そう言えば、以前にもAUBERGEの小林さんから
「ぼくが持っているより、山下さんが持っていた方がいいと思って・・・・。」と
ヘミングウェイのTシャツを貰ったことがある。

ここ最近の内職は写真のアルマ―ナイフ(小)で鉛筆を削ることか、葉巻の吸い口を平にカットしたり
猫目のようにV字にカット(V字に切り込みを入れる)すること。
このV字を綺麗に切りこむのは、なかなか難しい。
内職の話しはさておきこのアルマ―ナイフ、まさに小さな巨人なんです。
搔い摘まんで説明すると、アルマ―とは人の名前でシアトル生まれのアメリカ国籍を持つ中国系3世。
US.ARMYに予備役軍人として入隊し、グリーン・ベレーの隊員になる。
軍役を終えロサンゼルスに住み"Art Center College of Design"でインダストリアルデザインを学ぶ。
卒業後ナイフの名門ガーバー社デザイン部門に入社。
後にグリーン・ベレーからの要請でナイフをデザインするまでになったのが、アル・マーさんなのです。
ぼくがアルマ―に興味を持ったのは、この落款のデザインから。
この「馬、國、森」を落款にしたデザインに興味を持ち、アル・マ―が人の名前でアメリカ人だということも知った。
日本で生産していたナイフは生産終了のため、現在は入手困難だということも知る。
そんな話を先日知人に話をしたことろ、その時には何も語らず、
強粘着の正方形のポストイットに書かれた素敵なメモ入りで届いたのが、先程の荷物。
嬉しいですねー。
あまりの嬉しさにこちらを更新してみました。

残り僅かな葉巻をくわえAmazonで強粘着のポストイットを眺めながら
お礼に抜群のナイフケースを作って、ぼくもサラッと送ってみようと企んでいる。
でも、強粘着のPost-itは高いので帰りに100均で買うことにする。

SALUTE LIFE!
Hirofumi Yamashita

MOJITO Designer山下 裕文

1968年熊本県生まれ。服飾専門学校を卒業後、スタイリストアシスタントを経ていまもなお伝説として語り継がれる「PROPELLER」でプレスバイヤーとして活躍をする。その後、米国の西海岸を代表するショップの日本初の展開時には、ジェネラルマネージャーとして勤務。2005年に独立し英国の老舗ブランドやストリートからアウトドアブランドなどの契約業務を手掛けてきた。2010年に自身のブランド「MOJITO(モヒート)/ http://mojito.tokyo」をスタート。ブランド名は、ヘミングウェイが愛したとされている(モヒート)に由来。毎シーズンのコレクションでは、ヘミングウェイの作品を読み説き自身の服に対する哲学を通し、ヘミングウェイの人物像や時代背景、生活シーンなどをそれぞれのアイテムのディテールで表現。MOJITOとは、この稀代の文豪へのオマージュであり、男たちのための「道具としての服」の名でもある。