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STORY

初夏の旅③

昨年の釣行に味をシメて、今年も北の大地にお邪魔させていただいた。

前回の記事「初夏の旅②」はこちらから


本は同時に数冊読んでいて
最近は、

ジョージナカシマ著
『木のこころ』

ジオポンティ著
『建築を愛しなさい』

古川美佳著
『韓国の民衆美術』

奥村忍著
『中国手仕事紀行』


そしてコレ、
『北の人名録』
北の国からのロケ地にもなった居酒屋で山内さんにプレゼントしていただいた。

著者は、北の国からの倉本聰。
なるほど、熊やキタキツネの話、川下りの話など、その土地で暮らしてみて体験されたストーリーが綴られている。
あえて不便さにチャレンジする話や地元住民の方々との交流に思わず笑ってしまう。
北の国からの撮影前に富良野に移住されているようで、物語の細かい描写を含めて実体験が生かされている事を感じる一冊。


今回の釣行も素晴らしかった。
京都で通う川と比べてしまうと、景色もスケールも魚影の濃さも確かに違う。

ただし沢山釣ってしまうとシラケてしまう。狙った魚を釣る、大きい魚を一度だけ釣りたい。
そんなワガママで勝手な釣り人をよそに、小雨の朝に二人は黙々と竿を降り続けていた。

天候が不安定で川の状況が良く無い日は、釣りを早々に切り上げて絶景の温泉、露天風呂に案内してくれた。


更衣室の無い山間の露天風呂は、地元の方々と我々だけで、夕陽を眺めながら、湯に浸かり、たわいもない話をする幸せなひとときだった。
セルフタイマーで撮影した男3人裸の写真には笑えた。

ホテルに戻ると、忙しなく夜な夜な街に繰り出し、焼肉だ、海鮮だ、といいながら最後は妖艶なネオンに誘われていく。
毎晩だからたまらない。前回もそうだったなあー。笑

Kenichi Kusano

KENNETH FIELD Designer草野 健一

1969年熊本生まれ。ビームス プラスのディレクターを務めたのち、2012年より自身のブランド「KENNETH FIELD™(ケネス フィールド)」を始動。「For NEW TRADITIONALIST」をコンセプトに、アメリカントラディショナルを多角的にアップデートしたアイテムを提案する。2014年まで「バラクータ ブルーレーベル」のデザインを担当。2014年には「ルウオモヴォーグ」と「 GQイタリア」が主催する新人デザイナー「THE LATEST FASHION BUZZ」に選出される。