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STORY

初夏の旅


昨年の釣行に味をシメて、今年も北の大地にお邪魔した。

数ヶ月前から天気と気温をチェック。川とお魚の状況は、天気の変化と気温に左右されるので、一喜一憂しながら待った。

釣りだけではなく、ちゃんと観光も忘れていない。
昨年は松山千春さんと高倉健さんの縁の地を訪ねた。
トミーが運転する車内で、山内さんが松山さんの曲や黄色ハンカチの挿入歌を流し気分を盛り上げてくれた。
遠くに見える山々を眺めながら聞く松山さんの曲は、九州育ちの自分でも胸に染みるものがあった。
歳をとったせいもあるかもなあ。笑
夕張で食べたメロンの味も格別だった。

今年は先ず、ドラマ北の国から縁の地を訪ねる為に富良野に向かった。トミーからスタンプラリーあるらしいですよ、と事前のアドバイス通りに富良野駅観光案内所へ。

昨年、北の国から全話を見終わった後、自称北の国からマニアの山内さんとお気に入りのシーン(場面)の話になった。ほたるの就職の為に買った新巻シャケのシーンが何故かピンと来なくて、要所で寝落ちした可能性があると思いTSUTAYAレンタル2巡目を決行。

2巡目といっても1話からグイグイ引き込まれるわけで、、、
が残念な事に2巡目の途中、空知川の筏下りやスパゲティバジリコ辺りで、最寄りのTSUTAYAが閉店した。
北の国からと言えば、オープニングの画面いっぱいに広がる四季の移り変わり、自然の美しさと、さだまさしのハミングを聴く度に癒されていたのに残念。


スタンプラリー片手に、青い空、白い雲、どこまでも続く線路。
富良野駅のホームで深呼吸してみた。
北の大地の過酷さなど微塵も感じさせない風景を見ながら、一面雪景色のタイミングで再訪したい、数ヶ月でもいいので住んでみたいとぼんやり考えていた。

続く
Kenichi Kusano

KENNETH FIELD Designer草野 健一

1969年熊本生まれ。ビームス プラスのディレクターを務めたのち、2012年より自身のブランド「KENNETH FIELD™(ケネス フィールド)」を始動。「For NEW TRADITIONALIST」をコンセプトに、アメリカントラディショナルを多角的にアップデートしたアイテムを提案する。2014年まで「バラクータ ブルーレーベル」のデザインを担当。2014年には「ルウオモヴォーグ」と「 GQイタリア」が主催する新人デザイナー「THE LATEST FASHION BUZZ」に選出される。