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STORY

エプソンのフォトストレージ。

家内からこの写真のオリジナルデータある?と聞かれ、一瞬あてのなさにたじろいだが、すぐに思い出した。エプソンのストレージの中にそれはあった。ストレージとはいわゆる外付けハードディスクに液晶画面がくっついていていろいろな記録メディアで撮った写真をとりあえず突っ込んでおくデジタル物置の様な物。そして全ての写真は撮影日順に綺麗に並んで勝手にファイリングされる。最古のデータは2008年5月でちょうど一眼レフ習いたて、確かニコンD300の中古を買ったばかりの頃だ。そして昨夜、家内依頼の写真を探すべくストレージの海へダイブした。基本、写真データの内容は娘の成長記録と写真の訓練&作った服の記録の3本柱で携帯写真よりは一眼データなので何か一生懸命さが伝わってくる。相変わらず散らかっている当時の事務所、辞めていった社員、なぜか貼っていた好きでもない映画ポスター、そして10年前のボク。通っていた写真学校の先生から撮った写真はパソコンやハードディスクに貯めることになるけど、いずれいっぱいになって何処かに無くしちまうからストレージ保管がいいぞ!と言われ無理して買ったこいつが役に立った。娘の成長記録は言わずもがな、卵から幼虫、さなぎ、蝶くらいの変容ぶりで僕の10年とは濃さが違う。ちょうど4歳から15歳までの記録なのだから。見つかった写真は確か今や廃刊となった『アサヒカメラ』で賞を貰った1枚だったかな。今では携帯写真の精度が上がり一眼の出番がめっきりというか完全になくなってしまった。でもまた海外渡航OKになったらかっこいいミラーレスを1台新調してご無沙汰ストレージに新しいファイルを作るのもそろそろいいかなーなんて思ってます・・・・。
Manabu Kobayashi

Slowgun & Co President小林 学

1966年湘南・鵠沼生まれ。県立鎌倉高校卒業後、文化服装学院アパレルデザイン科入学。3年間ファッションの基礎を学ぶ。88年、卒業と同時にフランスへ遊学。パリとニースで古着と骨董、最新モードの試着に明け暮れる。今思えばこの91年までの3年間の体験がその後の人生を決定づけた。気の向くままに自分を知る人もほぼいない環境の中で趣味の世界に没頭できた事は大きかった。帰国後、南仏カルカッソンヌに本社のあるデニム、カジュアルウェアメーカーの企画として5年間活動。ヨーロッパでは日本製デニムの評価が高く、このジャンルであれば世界と互角に戦える事を痛感した。そこでデザイナーの職を辞して岡山の最新鋭の設備を持つデニム工場に就職。そこで3年間リアルな物作りを学ぶ。ここで古着全般の造詣に工場目線がプラスされた。岡山時代の後半は営業となって幾多のブランドのデニム企画生産に携わった。中でも97年ジルサンダーからの依頼でデニムを作り高い評価を得た。そして98年、満を持して自己のブランド「Slowgun & Co(スロウガン) / http://slowgun.jp 」をスタート。代官山の6畳4畳半のアパートから始まった。懐かしくて新しいを基本コンセプトに映画、音楽等のサブカルチャーとファッションをミックスした着心地の良いカジュアルウェアを提案し続け、現在は恵比寿に事務所を兼ね備えた直営店White*Slowgunがある。趣味は旅と食と買い物。