スーツは3ピースでつくったが、ベストは着ないことが多い。つくったのは渋谷の「テーラーケイド」。基本的にはアメリカントラッドスタイルなのだが、パンツはテーパードではなく、少しフレア気味にも見える、ひざ下ストレートに。まんまトラッドじゃない、70年代後半のムードというのがポイントだ。自慢じゃないが今季プラダがこのテイストのコーデュロイスーツを提案した時には「勝った」と思ったね。例年ならこのスーツにはオックスフォードBDとニットタイというのが定石だが、今季はちょっとひねりを入れて、ハバーザックのカシミア製ラガーシャツを合わせた着こなしが気に入っている。 N.Y. というよりちょっと西海岸のテイストかな。もっと寒くなったら、この上に M-65 を羽織るとちょうどいい。
インナーにはハバーザックで今季買ったカシミア製ラガーシャツを。
足元にはフェラガモのウォーホールモデルで、ちょっと味付けを。
坊主じゃ様にならないから、ベレーやメガネは必須。コーデュロイスーツは味わいが大切だから、これを着てエコノミークラスに乗って、いろんな都市を旅した。 N.Y. やパリ、トルコ、ベネツィア、そしてモロッコのニオイが染み付いた、自慢のスーツだ。
思いっきり膝が出てもうクリースも入らないし、妻には「老けて見えるからやめて」なんて言われるけれど、これを着て銀杏並木を歩いてるときなんか、個人的には得意満面なのだ。


















