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STORY

代官山でハンバーガーといえば・・・『 SASA 』のマンスリーバーガー。

恵比寿・代官山周辺には、ここんとこ、たくさんのハンバーガーレストランが出来た。それぞれに趣向を凝らしたアイデアバーガーのなかで、ボクにとってダントツのお気に入りなのが東急・代官山駅となりの SASA バーガーである。もうずーっと月2回のペースで食べている。なぜ2回かというと、ランチ限定の1日10食のマンスリーバーガーがあり、そのメニューが1ヶ月間ぶっ通しなのだ。ベーシック+半ひねりから大胆なひねり王子級まで、月初には必ずと言っていい程訪れている。その SASA マンスリーバーガーはドリンクが付いて¥1,050円だ。


大体、代官山・恵比寿界隈のバーガー系は1,000円〜1,500円とファーストフードの3〜5倍が相場。割高な理由としてよくあるセールストークなのが黒毛和牛100%、さらにその上を行くA4、A5のみ仕様と、こんな具合。オープンして早々のA5バーガー店にトライしたのだが、柔らか過ぎる肉、脂質の多さで「柔らか肉団子サンド」と言った感じだった。更にバンズもソフトなタイプで3口、4口でとろける様におなかのなかへ。噛んだ事すら記憶に残らないハンバーガーってどうなのかな??と思った。やはり肉はある程度噛み締めたいんです。今まで、色々食べて来た本格ハンバーガーだが、個人的に重要視したいのが1個における食感のバリエーションだ。音に例えても解り易い。上からバンズの裏はサクッとトーストしていて欲しい。レタス等はシャキッと新鮮で、お肉は表面はカリッと焦げ目で香ばしく中はミディアムレアでジュワッと肉汁がほとばしり、その下には新鮮なトマトの輪切り、最後には全ての旨味をバンズが集めている。そんなパン・野菜・肉の個性をマヨネーズやチーズといった繋ぎ役がいい具合にコクやコッテリ感をプラスする。マヨネーズの酸味なんかも重要だ。 SASA バーガーの場合はバンズ裏にたっぷりとマヨネーズが塗ってある。これが和牛の焦げ肉汁とベストマッチなのだ。

ここまでが基本の風味で、マンスリーバーガーの場合、写真の様にアボガド&ローストオニオンがプラスされたり、薫製モツァレラだったり卵とほうれん草&チーズだったりと魅惑のトッピングが更なる食感の形容詞をプラスする。見た目にも美しく、まさにイマドキで言う『インスタ映え』するハンバーガーだと思う。
Manabu Kobayashi

Slowgun & Co President小林 学

1966年湘南・鵠沼生まれ。県立鎌倉高校卒業後、文化服装学院アパレルデザイン科入学。3年間ファッションの基礎を学ぶ。88年、卒業と同時にフランスへ遊学。パリとニースで古着と骨董、最新モードの試着に明け暮れる。今思えばこの91年までの3年間の体験がその後の人生を決定づけた。気の向くままに自分を知る人もほぼいない環境の中で趣味の世界に没頭できた事は大きかった。帰国後、南仏カルカッソンヌに本社のあるデニム、カジュアルウェアメーカーの企画として5年間活動。ヨーロッパでは日本製デニムの評価が高く、このジャンルであれば世界と互角に戦える事を痛感した。そこでデザイナーの職を辞して岡山の最新鋭の設備を持つデニム工場に就職。そこで3年間リアルな物作りを学ぶ。ここで古着全般の造詣に工場目線がプラスされた。岡山時代の後半は営業となって幾多のブランドのデニム企画生産に携わった。中でも97年ジルサンダーからの依頼でデニムを作り高い評価を得た。そして98年、満を持して自己のブランド「Slowgun & Co(スロウガン) / http://slowgun.jp 」をスタート。代官山の6畳4畳半のアパートから始まった。懐かしくて新しいを基本コンセプトに映画、音楽等のサブカルチャーとファッションをミックスした着心地の良いカジュアルウェアを提案し続け、現在は恵比寿に事務所を兼ね備えた直営店White*Slowgunがある。趣味は旅と食と買い物。