「ロッジ赤石」のミックスピザ。カレーも美味。4時帰宅、12時の起床後は、いそいそと着替えて江戸川橋の工場地帯にある「キッチンタロー」へ。今時珍しい絵に描いたような街場の定食屋なのだが、こちらの揚げ物・・・なかでもカツカレーは最強である。写真の黄褐色の物体をご覧になればその実力は推し量れると思うが、ウスターソースをドボドボとかけたときの旨味は、そのさらに上をいく、「ブラックカレー」ばりの中毒性の高さ。真っ白なランニング姿でリズミカルにフライパンを揺らす老店主の姿は、いつか写真に収めたいものである。
「キッチンタロー」の外観。店はボロいが暖簾はまっさら。
「キッチンタロー」のカツカレー680円。給食のそれを思わせる色味が泣かせる。銀座界隈でカメラ店やビスポーク店、喫茶店などをはしごした後は、妻と待ち合わせて再び浅草へ。洋食2連チャンで若干胃がもたれ気味なので、今度は寿司だ。名店ひしめくこのエリアのなかで、僕が一番好きなのは創業100年を超える老舗「紀文寿司」。雷門のすぐ近くという好立地と味にも定評がありながら、そのお世辞にも清潔とは言い難いディープな店構えと、無愛想な接客で観光客やカップルの入店を拒む、隠れた名店である。こちらで供される寿司は、すべてに職人の仕事が施された江戸前クラシコ。値段は中くらいといったところだが、こちらのアナゴや蛤、墨イカあたりを食べてしまったら、銀座や六本木の高級店なんて行く気にならない。
浅草「紀文寿司」。カップルにはオススメしないが味は絶品。これが僕の理想の週末。列挙してみるとどのお店も「無音」であることに気がつく。飾り気がなくて、ニュートラルな気持ちになれるレストランが好きだ。


















