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STORY

ガウン, 人気だったでしょ?・考察

ボクらのような作り手側の意識と世の中の流行風潮は必ずしも一致しているとは言えない。例えば、最古ではボートハウスのトレーナーから始まり、エアマックス96に代表される90年代裏原・渋谷ストリート物、そして現在はネット社会に於ける転売目的の転バイヤーまで、それを流行と呼ぶべきかは微妙だが、世の中が1つの物を目指してうねって行くような・・・。一世風靡とも言いますよね。そうなる事を夢見て企画するんですが、なかなか一本化されない難しい時代が続いているんですよね。でも最後の転バイヤーはちょっと動機が違うかなー。
さて、今回はコートです。今、世の中に流通している最新コートは実は企画されているのは1年前なのです。では昨年の今頃の下馬評ではコートの流行では何が囁かれていたのか?ボクらまわりではこんな感じでした。時代感は90年代を中心にサイズは80年代までを意識、グラフィックは2000年ちょいまでを意識。コーディネイトはグランジ的なレイヤーで、ただしきれい目。ビッグサイズとフィット物を組み合わせたりとかとか。音楽とのリンクはさほど重要ではなく、とは言えきれいめのカートコバーンはアリだな・・なんて具合だったんです。では象徴的なアイテムは??となるとそれがガウンだったんです。だいぶ前フリが長くなりました。

すでに女子の間では1年以上前から、ネルシャツ生地で出来たガウンが流行ってましたよね。コートのカーディガンでコーディガンからの派生でややストリート寄りのゾーンはこぞって取り入れてました。コートとガウンは何が違うのか??それはガウンは身幅がゆったりでベルトで絞れるディテールがマストであること、ラペルが別素材だったりチェック、柄ものだったりなどなど。パリ方向からは赤黒のバッファローブレード(チェッカーフラッグの様なチェック)も台風の目!なんて情報も流れて来て結構盛り上がりました。


写真のガウンコートはスロウガンの物で、結構売れ売れでラスト1着となりました。(11月2日現在)ガウンだといわゆるの『ヌケ感』、『こなれ感』みたいな頑張ってない感じを演出しやすいので、やはりきれい目グランジにはもってこいなアイテムだったと思われマス。まぁ、これは些細な流行の1つでサーフィン的にはひざ・腰の波くらい。それでは今後の正調・ファッションアイテムでのビッグウェーブが来るまでパドリングでもして、波待ちですかねー。
Manabu Kobayashi

Slowgun & Co President小林 学

1966年湘南・鵠沼生まれ。県立鎌倉高校卒業後、文化服装学院アパレルデザイン科入学。3年間ファッションの基礎を学ぶ。88年、卒業と同時にフランスへ遊学。パリとニースで古着と骨董、最新モードの試着に明け暮れる。今思えばこの91年までの3年間の体験がその後の人生を決定づけた。気の向くままに自分を知る人もほぼいない環境の中で趣味の世界に没頭できた事は大きかった。帰国後、南仏カルカッソンヌに本社のあるデニム、カジュアルウェアメーカーの企画として5年間活動。ヨーロッパでは日本製デニムの評価が高く、このジャンルであれば世界と互角に戦える事を痛感した。そこでデザイナーの職を辞して岡山の最新鋭の設備を持つデニム工場に就職。そこで3年間リアルな物作りを学ぶ。ここで古着全般の造詣に工場目線がプラスされた。岡山時代の後半は営業となって幾多のブランドのデニム企画生産に携わった。中でも97年ジルサンダーからの依頼でデニムを作り高い評価を得た。そして98年、満を持して自己のブランド「Slowgun & Co(スロウガン) / http://slowgun.jp 」をスタート。代官山の6畳4畳半のアパートから始まった。懐かしくて新しいを基本コンセプトに映画、音楽等のサブカルチャーとファッションをミックスした着心地の良いカジュアルウェアを提案し続け、現在は恵比寿に事務所を兼ね備えた直営店White*Slowgunがある。趣味は旅と食と買い物。

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