もともとリネンシャツやウールモヘアなんかの「シャキッ」とした肌触りが大好きな僕だけれど、最近はそれらとは真逆の「テロッ」とした感触に惹かれつつある。もはやメンズの世界にも完全に定着した感のあるビッグシルエットだが、41の坊主のオッサンが●●●●(自主規制)あたりで全身固めて、若手ジャニーズみたいな格好するのもちょっとイタい。となると巷のドメブラが使わなさそうな素材で、ちょっと差をつけたいわけです。で、そんな志向に恰好なのが、化繊もしくはシルク。同じビッグシルエットでも〝カド〟が取れて、よりドレープ感が効き、円熟味が増すというか。イメージは、やっぱりテロテロ生地を多用していた80年代後半〜90年代のアルマーニでしょう。僕はまだアルマーニには手が出なかったけれど、あの頃の洋服って全体的にそれらの影響によるカドの取れたシルエットだったような気がするもんね。当時川越のマルカワで買ったピーチスキンのマウンパとか、ボブソンのレーヨンジーンズとか、実家の洋服ダンスを漁ってみたいくらいだよ!
ということで自身でも最近の Amvai では、そういったブツを紹介することが多かったような気がする。アルマーニのキュプラ製コートやパンツ、アレグリのピーチスキン製コートなんてまさしくその極致。この秋は肌寒くなるまで、こういったモノでしのごうかと思っている。



ちなみにこの潮流は最新モードの世界でも顕著で、もはや安定のアルマーニに加え、今秋ならトムフォード、来春ならラルフ ローレンがテロテロシルクのスーツを発表している。ドメブラの人気者、コモリもピーチスキン系のコートをつくっているから、もう間違いない。クラシコ系テーラーでこういうノリの生地、使ってくれるところないかな?