
僕の場合、真夏は長袖シャツ+グルカショーツという着こなしが多いのだが、ちょっと涼しくなってきたらそれにツイードジャケットをはおってしまう。衣替えの習慣がないロンドンでときどきこういうちぐはぐな着こなしのオジサンを見かけたもので、真似したのがはじまりだ。自分でいうのも恥ずかしいが、あえて客観的にいうと「肌寒かったもんでテキトーに家にあるジャケット羽織ってきた」的な、まわりくどいお洒落の主張である。シャツの裾なんかも無造作に出しちゃうから!
まわりからはたまに「暑くない?」と心配されるが、ヘビーウェイトのツイードでもないかぎり、実はそれほどでもない。写真はラルフローレンのもので、ウールにシルクとリネンをブレンドした、ライトウェイトの生地を使っている。足元にはウエストンのアリゲーターローファーを素足で合わせれば、セルジオ・ロロ・ピアーナさんには及ばぬまでも、そこそこ業の深そうなトラッドスタイルの完成である。


















