そのかわりというのもなんだけれど、ロンドンのポートベローマーケットで、今年絶対に買おうと思い密かにリサーチをかけていた、ローライフレックスを購入。しかも傷やカビなどもない「プラナー80 mm 2.8 f 」のレンズが付いた、極上ものである! 日本の中古カメラ店ではオーバーホール済み・革ケース付きで20万円代後半〜30万円半ばで売られている個体が多いようだが、マーケットの一角にある怪しげな中古カメラ店で扱っていたこちらは、値切り後の価格1,100ポンド。現在の為替が1ポンド約140円だから、約15万円といったところだろうか。純正ストラップこそ付いているが、革ケースはなし。価格だけでいうと相場の半額になるわけだが、果たしてこれを安いとみてよいのだろうか・・・?

いつまでも眺めていられる、ライカに劣らぬ物体としての存在感。
手こずりながら購入したフィルムをネットを参考に装填し、さっそくロンドンの街中をぶらつきながら撮影してみた。はじめて持ったローライは、思ったよりも重たくてストラップが肩に食い込んでくる。ヴィヴィアン・マイヤーは女性なのにこれを常に持ち歩いていたわけだから、けっこうパワフルな人だったのね!? それにしてもこれを持っていると、いろいろな人が声をかけてくるし、「俺も撮ってくれ」とせがんでくる。すまん、買ったばかりの素人なもので、まだ撮れてるかどうかもわからないんだよね・・・。
帰国後すぐに現像に出してみたところ、腕はさておき写真はバッチリ撮れていた。イチかバチかの賭けには、まあ勝ったといってもよいだろう。しかし、ローライを買った次の日にブリックレーンのマーケットで手にいれたシルバーの懐中時計は、30分のあいだに1時間進むシロモノで、帰国後即オーバーホール行きと相成った。本体価格200ポンド、修理代5万円・・・というわけで1勝1敗!
ちなみにヒースロー空港の免税店にあるカメラショップで売っていたライカのレンズ「ズミルックス50 mm F 1.4 ASPH .」は、なんと日本円で約30万円ちょいだった。ヨーロッパや日本では約50万円程度だから、恐るべきお買い得。ポンド安のロンドンは、なかなかに買い物しがいがあるぞ!

記念すべき1stテイクはパジャマ姿の私。


















