
ピッティ・ウォモの会場の片隅で所在なさげに佇んでいた、濃厚な風貌のオジサン。油でこってり撫でつけた髪に、丁寧に整えた髭。その風貌はまるで『木村伊兵衛のパリ』の世界。最近ピッティのみならず世界に増殖している、似非ジェントルマンたちとは異次元の迫力に、思わず声をかけずにはいられなかった。近づいてみると、彼が着ていたジャケットは TEBA。スペインの伝統的なハンティングジャケットで、僕が去年アーモリーで購入したヤツじゃないか!(詳細はこのリンクをご参照あれ)
話を聞いてみると、なんと彼こそがこのジャケットを長年つくり続けているメーカー、JUSUTO GIMENO の経営者なのだという。なんたる奇遇!
面白いものがなくなったといわれる今だけれど、まだまだ世界中を探せばいいものが見つかるんじゃないか? そんな思いを胸に、ピッティの次はモロッコに、撮影の旅へと行ってきます!


















