今回は、雑誌「GO OUT」にてご紹介をしておりますのでこちらのSTORYにて日の目を浴びることになりました。
この時期にちょうどいいアイテムは服だけで考えてみても沢山ありますよね。今回は Barbour『 GAMEFAIR 』のご紹介です。原宿のお店で働くようになり初めて購入した1着。サイズは36で今となっては少し小さいけど、この時期になると毎年必ず着ています。1度もメンテナンスをしていないので、色はなんだか煮込んだ昆布みたいに変色して、ところどころ穴が開いています。袖口はとっくにボロボロになりました。
数年前に出会った革職人が「僕が名刺代わりに直しますから、いま脱いで下さい。」と言ってくれて袖口を修理してくれた。袖口だけ綺麗に修理されるのが嫌だったので、下手な縫製に見えるように達人に依頼。この季節は小雨だったり夜は急に冷え込んだりするので、本来 Barbour が持つオイルコーティングされた素材が重宝します。ただ僕のこのジャケットは既にオイルが抜けて穴も開いているので、撥水とか防風とは無縁のアイテムです。サイズも36なので当然ながらフロントの ZIP を閉めると、窒息しそうになるので必ず全開で着用しています。
服が持つ機能が無くなり、サイズも合わなくなり、穴も開いてしまいましたが、僕にとってこの季節にちょうどいい、賞味期限無しの1着のご紹介でした。
SALUTE LIFE!
1968年熊本県生まれ。服飾専門学校を卒業後、スタイリストアシスタントを経ていまもなお伝説として語り継がれる「PROPELLER」でプレスバイヤーとして活躍をする。その後、米国の西海岸を代表するショップの日本初の展開時には、ジェネラルマネージャーとして勤務。2005年に独立し英国の老舗ブランドやストリートからアウトドアブランドなどの契約業務を手掛けてきた。2010年に自身のブランド「MOJITO(モヒート)/ http://mojito.tokyo」をスタート。ブランド名は、ヘミングウェイが愛したとされている(モヒート)に由来。毎シーズンのコレクションでは、ヘミングウェイの作品を読み説き自身の服に対する哲学を通し、ヘミングウェイの人物像や時代背景、生活シーンなどをそれぞれのアイテムのディテールで表現。MOJITOとは、この稀代の文豪へのオマージュであり、男たちのための「道具としての服」の名でもある。
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