僕が初めてビンテージ501®を購入したのは中学2年生のとき。熊本から東京へ遊びに来て、正確に言うと古着を買いに来て、です。原宿のプラザビルの地下にあった『シュープリーム』という古着屋さんへ行き、4,800円で購入した501®が、はじめの1本。購入した商品は、スーパーの白いビニール袋に手書きで店名が書いてあるショッピングバッグに入れてくれました。当時の僕には、そのショッピングバックも店員さんの一部始終の動作さえも刺激的でした。念願のビンテージ501®を手に入れて、もう嬉しくて嬉しくて、暫くはその501®を眺めて過ごしてました。現行品との僅かな違いをニヤニヤしながら自分なりに探したりして。
501®って不思議なアイテムで『昔から古着が好きで・・・』なんて語り始める人に、何処で買っていたのか?幾らだったのか?を尋ねると、何となくその人の古着好き度合が理解できたりします。量産するため究極の合理性を求めデザインされた既製品の品番がアイテム名になり、時代の垣根を超え老若男女問わず世界中のファッショニスタ達を魅了し続ける唯一無二のアイテムであることには間違いありません。どこかで見たか読んだか聞いたコトバです。「ジーンズには2種類ある。501®とそれ以外」
このフレーズが同社のオリジナルなのかどうか定かではありませんが、大好きです。
SALUTE “501®” LIFE!
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