堅い芯地の入ったタイをキッチリ締めてサマになるのは英国の男。何故かミスマッチな派手な柄や色使いのタイであっても、上品な英語の発音と自信に満ち溢れたジョークが着ている服のアンバランスさえも上手く調和してしまう。
アメリカントラディショナルスタイルは、未だにユニフォーム的な印象を残したままだ。ボタンダウンシャツにレジメンタルストライプのタイのような王道の組み合わせにはエレガント、ラグジュアリー、シック等といったファッション的形容は必要なさそうだ。
さて日本のタイドアップスタイルとは?写真は、FOX社のポップサックウールを裏地無しで仕立てたサンプルとKFの4フェイスタイ。
「オーダーしたからこそ馴染んだ」と思えたもの、そんなモノが男にはある。AMVERが選んだオーダー品はどんなものなのか。
買ったけれど着ない服、いまとなっては着ない服、袖を通すことができない服……。1900年初頭にフランスで作られたリネンシャツ、Trout manのシャンブレーシャツ、貴重なポパイのTシャツなど、AMVARたちの「着られない服」。
90年代のゴムバンド Swatch、織り糸に水を弾く機能を持たせたエピックナイロンのシリーズ、ウィリス&ガイガーのブッシュポプリン製サファリジャケット……AMVARたちの雨の日のスタイル
80年代リバイバルのアルマーニのスーツ、春の曇天にはぴったりな“グレージュ”、そしてデニム。AMVERたちが手にした春のセットアップ。