マーガレット・ハウエルは、よく身につけるブランドのひとつだ。トラッドとカジュアルがいいアンバイで融合し、気張らない “身嗜み” ができる。また、女性デザイナーのつくるメンズ服ってなんとなくタフさが足りない事が多いのだけれど、このブランドにおいては骨太感すらある。それもそのはず、フリーマーケットで出会った古着のメンズシャツに感銘を受けて服飾の道を志した彼女、当然自身もメンズウェアを愛用、最初期のコレクションテーマもメンズシャツだったという逸話がある。そして、流行にとらわれないスタイルがこのブランドの魅力だけれど、彼女がブティックをオープンし、その世界観を世に知らしめたのは70年代後半~80年代初頭のロンドン。カッチカチのトラッドか、あるいはその対極とも言えるパンク・ニューウェイヴ全盛のムードの中、あのしなやかなイメージを打ち出し現在もブレずに続いているわけだから本当に筋金入りである。
今月購入したのがこのストール。16年秋冬のテーマカラーを全部入れたという BIG CHECK のストールは、やっぱり男女問わず合わせやすい一品。画像にあるのは昔の『 VOGUE HOMME 』だけど、1977-78年のこのスタイルにも違和感なく合うだろう。ていうかこのハウエル女史が首に巻いてるの、もしかしてすっごく似てるんじゃない!? 時代に左右されない彼女だからこその “デジャヴ” である。
AMVAR が買った、今月の Amvai Item - 2017年2月マーガレット・ハウエル、BIG CHECKのストール。
REVIEW

手元で馴染んだオーダー品
「オーダーしたからこそ馴染んだ」と思えたもの、そんなモノが男にはある。AMVERが選んだオーダー品はどんなものなのか。
Read More
着られない服
買ったけれど着ない服、いまとなっては着ない服、袖を通すことができない服……。1900年初頭にフランスで作られたリネンシャツ、Trout manのシャンブレーシャツ、貴重なポパイのTシャツなど、AMVARたちの「着られない服」。
Read More
雨の日のスタイル
90年代のゴムバンド Swatch、織り糸に水を弾く機能を持たせたエピックナイロンのシリーズ、ウィリス&ガイガーのブッシュポプリン製サファリジャケット……AMVARたちの雨の日のスタイル
Read More
春のセットアップ
80年代リバイバルのアルマーニのスーツ、春の曇天にはぴったりな“グレージュ”、そしてデニム。AMVERたちが手にした春のセットアップ。
Read More










