禁煙と分煙に大賛成だし、健康的でとても良いことだと思うようにしているが、どこもかしこも禁煙流行りで愛煙家にはかなり窮屈な世の中になってしまった。ただし、まだまだこんなご時世でも堂々とプカプカやれるお気に入りの喫茶店がある。舌を噛みそうになりながらコーヒーのサイズを注文しなければならない素敵なカフェには行かず、時間があればプカプカやれるお店に足を運ぶようにしている。一年程前に打ち合わせを終えたあと、お茶に誘っていただき「山下さん、これ使ってみてよ」と戴いたパイプ。その場で葉の詰め方や着火や吸い方、掃除方法の全てを丁寧に教えて頂いた。教えて頂いたにも関わらず直ぐ鎮火してしまう程度な練習中のパイプだけど、間違いなくこれに慣れると普通のタバコは紙臭くて吸えなくなると思えるくらい、香りと動作を楽しめる。香りを楽しむシガーよりも道具が必要なので、凝り性で道具好きな人に向いている。自分好みのパイプ用の葉に出会うまでは、ある程度の時間が必要らしいが、僕の場合は頂いた葉っぱが好みの味でラッキーだった。ただし、表に出てパイプの煙をプカプカやるのには少しばかり勇気がいる。なんでもそうだと思うけど似合うようになるまで、板につくまでは、これまた時間が掛かるし練習が必要。大好きな苦味90で酸味10のコーヒーをズルズルとすすりながらパイプ煙草に火をつけて、途中で鎮火することなくプカプカとできるよう、今日もグロースヴァルト社謹製の souple に道具一式を入れて鞄に忍ばせている。

SALUTE LIFE!