こいつをぜひ日本でも嗜もうと思い、買ってきたのがこちらのティーポット。マラケシュにあるイヴ・サンローラン邸「ジャーディン・マジョレル」内にある、すんごいお洒落なショップで売っていたものだ。ティーポットなんて旧市街の商店では500〜1000円程度で売っているような日用品だが、こちらは観光客向けゆえ、1万円オーバーという超高級品。取っ手部分がていねいに革巻きされているが、それにしても高かったな・・・。
帰国後早速ミントを入手し、緑茶と砂糖を使ってモロッコ流ミントティーを淹れてみると・・・やっぱしダメだこりゃ! 同じ飲み物も気候や風土、そして食べ物が違うと、全く受け付けない味になるもんだね。
そういえばモロッコ人は親日ゆえ来日する方も多いのだが、だいたいみんな日本の生活になじめず帰っていくそうな。そりゃそうだ。いくら日本のほうが給料が高くたって、昼間っから優雅にお茶をたしなめる生活のほうがずっと贅沢だもの。
「オーダーしたからこそ馴染んだ」と思えたもの、そんなモノが男にはある。AMVERが選んだオーダー品はどんなものなのか。
買ったけれど着ない服、いまとなっては着ない服、袖を通すことができない服……。1900年初頭にフランスで作られたリネンシャツ、Trout manのシャンブレーシャツ、貴重なポパイのTシャツなど、AMVARたちの「着られない服」。
90年代のゴムバンド Swatch、織り糸に水を弾く機能を持たせたエピックナイロンのシリーズ、ウィリス&ガイガーのブッシュポプリン製サファリジャケット……AMVARたちの雨の日のスタイル
80年代リバイバルのアルマーニのスーツ、春の曇天にはぴったりな“グレージュ”、そしてデニム。AMVERたちが手にした春のセットアップ。