冬のカフェでのお楽しみの1つにショコラ・ショがあります。ホットチョコレート、いわゆるココアです。味は日本と全く変わりません。甘みは既に付いていて追加の砂糖がティースプーンの上に乗ってくるんですが、まぁまず入れる事はありません。写真のカップ3脚はパリのヴィラージュ・サンポールの骨董屋で見つけた物。スタート間もないスロウガン事務所でずーと使っておりました。骨董店店主によると60年代製、ショッキーというココアメーカーがあったようでそのココアを提供するカフェで使用する為に作られていた企業ロゴものである。80年代雑誌オリーブの洗礼を受けた世代はこの手の企業ロゴの入ったパリのカフェアイテムにすこぶる反応してしまうんです。配色からフォントに至るまで、アメリカ物とはまた違ったかわいらしさがありますよね。フランス人の友人が来るとショッキー話が止まらなくなります。子供の頃に飲んでいた懐かしの森永ココア的なニュアンスなんでしょう。ただ残念な事に会社で使っていると1脚、また1脚と割れたりひびが入ったりとどんどん減ってしまいます。なのでパリに行った際は極力、蚤の市でストックカップを購入しておきます。年々ロゴ物は見つかりにくくなってますね。その他にパリのカフェ・冬限定のちょっとビックリする飲み物でヴィアンドックスがあります。これは牛のフォンドボーに味を付けたものでお湯で割るとこってりしたコンソメの様な味になります。これもおじいちゃん、おばあちゃんしか注文しないそうです。では、ここからはパリ・カフェアイテムでのレア物をご紹介いたしましょう。まず緑色のカエルの灰皿。カシス酒 L'HERITIER-GUYOT DIJIONのアド・グッズでフランス映画で使われて以来、人気となったカフェ灰皿。大と小があり、カラフ(ピッチャー)は口から水が出る仕組みで見た目相当エグい。最後にマスタード・AMORAの地球儀型陶器のマスタード入れ、木製スプーン付き。これも配色、質感共にオリーブ少女のハートを鷲づかみアイテムでした。木の丸い玉の付いた純正スプーンが揃っていて初めて価値があります。今ではこういったアイテムは、世界のコレクター同士のトレードで成り立っていたりして旅先で偶然出会うなんてこともほぼ無くなりました。それはそれで寂しい限りです。オークションで手に入れても思い出は付いてきませんし・・・ね。
REVIEW
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