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記憶に残るカメラライカ沼にダイビング!ライカM (TYP240)

長い間、「趣味」の欄になんて書くか、悩んできました。だって「買い物」って書くの、なんだか恥ずかしいじゃないですか! しかしそんな私でも、ようやく胸を張れる趣味が見つかりました。写真です。いや、「ライカ」といったほうが正しいかもしれません。
そのはじまりは昨年1月。海外出張のときにいい記念写真が撮れたらいいな、程度の感覚で最新鋭の「ライカX」を買ったのがきっかけです。今まで使っていたデジカメとは異次元の写りにびっくりして、衝動的に購入してしまったのですが、家に持って帰る途中から、僕の心は試し撮りさせてもらった最高峰機種「ライカM (TYP240)」の虜。寝ても覚めても僕の耳が「ライカ」の「カタッ」というシャッター音を、そして指先が真鍮製ボディのずっしりとした感触を忘れられないのです。こ、こんなのはじめて! 分不相応な買い物とは承知しつつも、3ヶ月後にはめでたく「M」を購入いたしました。買い換えようと思っていたクルマはあきらめましたが・・・。
かくして手に入れてしまった「M」ですが、やはり素晴らしいの一言です。物体としての凄まじいオーラに加え、デジカメ写真特有のいやらしさを微塵も感じさせない、どこかアナログ的な描写。そしてこれは極めて雑誌編集者的な感覚なのですが、ライカで撮った写真は階調のグラデーションが豊富だからなのか、不思議とタイトルなどの文字が載せやすいのです。これってけっこう大事なんですよね。というわけで早速プライベートはもちろん、編集仕事においても私の「ライカM (TYP240)」は大活躍。レンズフードにつけるゴム製キャップが6000円(誤字ではありません。ろくせんえんです)という驚愕の価格設定に恐れおののきながらも、毎日持ち歩いて、街を、人を撮りまくっています。
まだまだ下手くそなのですが、すでにこのカメラを通じて、友達が何人もできました。決して大袈裟じゃなく「ライカ」を手に入れたことによって、自分の生き方が変わるような・・・そんな予感がしています。もうすぐ40歳の春。