私にとっての秋ジャケットは、そう、“シャカシャカ系” 。いわゆるコーチジャケットがそれに該当します。子供の頃、野球部のウィンドブレーカーを普段着にしていたこともあり、このガサゴソ感覚がやたらと肌に染み付いているのです。物心ついてからも、この季節になると “シャカシャカ系” が恋しくなり、古着屋に行っては文字通り “ガサゴソ” と漁ったものです。ちょうど周りでもスケーターカルチャーやらスポーツ MIX などの流行があり、知らず知らずとその波に乗っていたのかもしれません。
昨年秋、そんな私にとっていいアンバイのコーチジャケットを手に入れました。Engineered Garments の「Ground Jacket」がそれです。素材はミリタリーやアウトドア系でお馴染みのリップストップで、それほどシャカシャカはしておりませんが、程よいハリで私の肌に応えてくれます。そして見た目はシンプルながらもディテールが面白い。背中にゲームポケット、胸にはスラッシュポケット、そして内ポケットもあり、実にウェアラブルな設定。強度のありそうなエルボーパッチもついていて、スケーター的な雰囲気を持ちつつも、このブランドお得意のハンティングジャケットの要素が多分にミックスされているのです。ワークウェア風なステッチやチンストラップも非常に “らしい” と言えます。また、薄手ながらも保温性のあるライニングが施されており、T シャツ一枚で羽織っても程よく暖かい。毎日がラフスタイルの私にとっては、今年もヘビロテの一枚です。
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