アメリカのメンズウェアーの歴史を紐解くと『ユニフォーム』ということになる。このユニフォームを理解しなければ失格、または選手生命終了だと、若い頃に L.A 在住の大先生にご教示いただいた。ミリタリー、ワーク、アウトドア、スポーツなどが、その代表例として挙げられる。これらの類の中で年を重ねる毎にだんだん着なくなったのがスポーツウェアの類。大好きなスウェットシャツも今は殆ど着ない。着なくなった理由は特にないが、夏も冬も MOJITO のアブサンシャツ（オープンカラーシャツ）だけを着ている。
さて、今回のテーマであるジャケット。色々と考えた結果、殆ど着なくなったスポーツウェアの中でごく稀に着ているコーチジャケットをご紹介します。フロントは ZIP 式で衿にフードが収納でき、背中には”BARSTOW TRACK”と記したサテンのタックルツイル。このコーチジャケットは一般的なそれとは違い気が利いている。背中のパーツを2枚にして上部がアンブレラヨークの役を担っていたり、背中2枚のパーツが重なる部分を4箇所だけステッチ留めしていることでベンチレーションの機能も兼ね備えている。大雑把な縫製なのに全体感は非常に美しい仕上がりでとても気に入っている。荒々しいと思いきや緻密な計算をされているようなアイテム。萌えはしませんが、こんなアイテムをたまに着たり見たりすると癒されてしまいますねー。アメリカ製の魅力というか魔力とでも言うのでしょうか？

SALUTE LIFE!