そんな体格の私にとって、今夏のビッグシルエットT シャツ、いわゆる “ビッグ T ” のヒットは歓迎すべきものである。身幅・肩幅・アームに余裕があって、それでいて着丈が短めだったりするシルエットは、実に理想的だ。日本直営店があるブランドでもサイズ問題でインポートショップに頼っているような私にとって、あちこちで “使えるサイズ” のものが選べるこの状況は嬉しい限り。
でもデカい身体にビッグシルエット、膨張色だったら余計にその「ビッグ」が目立っちゃうんじゃないか問題。こういうときのセオリーだと、長めのネックレスでも下げてみるかって感じなんだろうけれども、それが中々難しい。“ゴツいのにお兄系を目指すイタイ人” にはなりたくないし、“シルバーアクセジャラジャラ系” もトゥーマッチだ。はてさてどうしたものかと悩んだ日差しの強い日、胸元にかけていたグラサンを落っことした事でひらめいたちょっとわざとらしいようなお話・・・そう、サングラスを首にかけるのだ。胸元を飾るアクセサリーとして。それは実用性も高いアイデアである。
早速、スポーツ系のショップに足を運ぶ。こういうモノは、“アパレル” って感じの店よりも、スポーツ寄りの店の方が絶対に揃っているはず。狙いはそう、Chums の Retainer だ。ペンギンのロゴが可愛いアウトドア系ブランドだが、元々がこの眼鏡ストラップから始まった会社っていうのは案外知られてないお話?柄や素材も様々な種類が出ていて楽しいし、価格は一本800円程度。“本気のアクセ” を買うつもりのフトコロ具合ならば余裕のオトナ買いである。色々試してみたが、コットンのタイプは耳にかけたときも柔らかい感触で心地良いし、首にかけていてもあまりストレスを感じなかった。うん、これで決まり。
首に下げるは Ray-Ban NewWayfarer 、コストコ購入でこれまたポップなお値段。だけどこれも自分にとって求められるサイズ感。海も山も、そして街も、今年の夏はこれで行く。
「オーダーしたからこそ馴染んだ」と思えたもの、そんなモノが男にはある。AMVERが選んだオーダー品はどんなものなのか。
買ったけれど着ない服、いまとなっては着ない服、袖を通すことができない服……。1900年初頭にフランスで作られたリネンシャツ、Trout manのシャンブレーシャツ、貴重なポパイのTシャツなど、AMVARたちの「着られない服」。
90年代のゴムバンド Swatch、織り糸に水を弾く機能を持たせたエピックナイロンのシリーズ、ウィリス&ガイガーのブッシュポプリン製サファリジャケット……AMVARたちの雨の日のスタイル
80年代リバイバルのアルマーニのスーツ、春の曇天にはぴったりな“グレージュ”、そしてデニム。AMVERたちが手にした春のセットアップ。