そんな仕事の椅子選び。立ち居し易いよう座面が高く、尚且つ長時間座っても腰に負担のかからないもの…そんなイイトコ取りで図々しいスペックの椅子、ホントにあるの???半信半疑ながらもあれこれ捜し求めてようやく辿り着いたのが今回のブツである。
極めてシンプルなワークチェア。もしかすると“椅子”よりも“作業台”のカテゴリに属するかもしれない、完全に業務用の椅子。ガチンコで “ワーク” なのだ。「製図用」という肩書きで売られているのも、自分のナンチャッテ職人気質をくすぐるものがある。座面が約70cmの高さまで上がり、きちんと足置きも付いている。そしてもちろん背部と座部にはウレタンが仕込んであり、じっくり座る日も安心。私の求めている条件それぞれにちゃんと応えてくれている。
この“ノーリツイス”というメーカーについて、調べてみたら昭和22年から続く純国産メーカーで、理髪店用の椅子から始まってずっと業務用チェアを中心にやってきたらしい。そう、まさしく職人カタギの椅子だったのだ。これからも永く付き合いたい一品である。
「オーダーしたからこそ馴染んだ」と思えたもの、そんなモノが男にはある。AMVERが選んだオーダー品はどんなものなのか。
買ったけれど着ない服、いまとなっては着ない服、袖を通すことができない服……。1900年初頭にフランスで作られたリネンシャツ、Trout manのシャンブレーシャツ、貴重なポパイのTシャツなど、AMVARたちの「着られない服」。
90年代のゴムバンド Swatch、織り糸に水を弾く機能を持たせたエピックナイロンのシリーズ、ウィリス&ガイガーのブッシュポプリン製サファリジャケット……AMVARたちの雨の日のスタイル
80年代リバイバルのアルマーニのスーツ、春の曇天にはぴったりな“グレージュ”、そしてデニム。AMVERたちが手にした春のセットアップ。