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STORY

ビリンガムの「システム 1」

ついこの間機内持ち込み用バッグとして「ヘッドポーター」のボストンバッグを紹介したと思うが、購入してまだ半年も経っていないというのに、もう要らなくなってしまった。なぜならカメラバッグで有名なビリンガムのボストンを手に入れたから・・・!

かなり人気のモデルらしく、予約後3ヶ月ほど待って購入。

カメラ3台とMAC BOOK PROの15インチを安全に収納でき、なおかつ僕のクラシックな装いにもフィットするバッグがようやく見つかったのである。
こいつのモデル名は「システム 1」。アーカイブから起こした復刻モデルだとのことで、青山のヴァルカナイズ・ロンドンで入手したもの。最近ビッグカメラなどでよく見かけるビリンガムに、昔ほどの魅力を感じなくなっていたのだが、それもそのはず、現行モデルのキャンバス地って、とっくにナイロン系繊維に変わっていたのだとか!?

前面の大きなポケットには財布や手帳などを。

背面のポケットにはコンテを挿入。

しかしこちらはコットンをラバーボンディングした昔ながらのキャンバスを採用しており、雰囲気が断然いい。
ネームタグや真鍮製パーツも、創業当時のデザインや質感を再現しているとのことで、これならハイアマチュア感が漂いすぎず、ファッションの一環として使えそうな気がする。
英国製なのに3万9000円+税という価格も、実にうれしい。なんと現行モデルよりもちょっと安いのだ!

最近はブログの執筆だけでなくショップ撮影やポートレートなど、カメラを使った仕事もちょいちょい増えているのだが、普段使いのレザートートからカメラを取り出したときの、担当者各位様の「ハア、素人かよ。カメラマン雇う予算もねえんだな・・・」という表情(自意識過剰)に少々後ろめたさがあったのは事実。

カメラとMACがらくらく入るサイズ感!

しかしこのビリンガムをいかにも大仰に持ち込み床に置き、カメラやレンズを見せびらかすように取り出した時の反応は、明らかに違う。それはもはやカメラマンを見る視線なのだ・・・(自意識過剰)。
ポーターに較べると断然重たいのだが、この視線を浴びるためなら全く苦ではない。
Eisuke Yamashita

Fashion Editor山下 英介

1976年埼玉県生まれ。大学卒業後いくつかの出版社勤務を経て、2008年からフリーエディターとして活動。創刊時からファッションディレクターとして携わった「MEN’S Precious(小学館)」を、2020年をもって退任。現在は創刊100周年を迎えた月刊誌『文藝春秋』のファッションページを手がけるとともに、2022年1月にWebマガジン『ぼくのおじさん/MON ONCLE(http://www.mononcle.jp)」を創刊、新しいメディアのあり方を模索中。住まいは築50年のマンション、出没地域は神保町や浅草、谷根千。古いものが大好きで、ファッションにおいてもビスポークテーラリング、トラッド、モード、アメリカンカジュアル……。背景にクラシックな文化を感じさせるものなら、なんにでも飛びついてしまうのが悪いくせ。趣味の街歩きをさらに充実させるべく、近年は『ライカM』を入手、旅先での写真撮影に夢中。まだ世界に残された、知られざる名品やファッション文化を伝えるのが夢。