まず、乾燥対策にはコットンシルクのストール。出来るだけマスクは避けたいので首から口元まで ストールをゆるーく、ぐるぐる巻き。シルクのソフトな肌触りと保温性によって呼吸器系を保護。冷房・空調対策には、長袖のコットン鹿の子ポロ。肌寒い場合はそのうえに薄手のスウェットパーカをレイヤード。恐ろしく冷房の効いている海外のエアラインでは、このフードを被るだけでも寒さを凌ぐことができる。お尻対策には長時間のフライトで蒸れたり、擦れたりしないようにスウェットライクなコットン布帛素材のパンツ。編地のスウェットパンツの心地良さは格別だけどデロデロ感は避けたい。ついつい、シワが目立たない機能素材を使っている化繊の服に頼りがちだけど、静電気のバチバチ、埃が付着しやすいなど気になることが多い。機内では靴下は履かない。 スリッパはモロッコの革製スリッパが最高だったけど、一度紛失した後なかなかお気に入りに出会うことなく、ホテルの予備スリッパを持ち帰りそれを履き捨てている。
というわけで、機内ファッションの基本は天然素材。
「オーダーしたからこそ馴染んだ」と思えたもの、そんなモノが男にはある。AMVERが選んだオーダー品はどんなものなのか。
買ったけれど着ない服、いまとなっては着ない服、袖を通すことができない服……。1900年初頭にフランスで作られたリネンシャツ、Trout manのシャンブレーシャツ、貴重なポパイのTシャツなど、AMVARたちの「着られない服」。
90年代のゴムバンド Swatch、織り糸に水を弾く機能を持たせたエピックナイロンのシリーズ、ウィリス&ガイガーのブッシュポプリン製サファリジャケット……AMVARたちの雨の日のスタイル
80年代リバイバルのアルマーニのスーツ、春の曇天にはぴったりな“グレージュ”、そしてデニム。AMVERたちが手にした春のセットアップ。