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理想の機内ファッションブランケット

もう20年ぐらい前だろうか?
Paris - NYC 間の飛行機で『 VOUGE 』の編集長、 Anna Wintour と遭遇。お付きの方々に囲まれ、芸能人以上に異彩を放っていた。
抜かりないコーディネートにトレードマークのボブにサングラス。シャンパンを飲んだ後、食事も取らず大判のブランケットに包まり就寝している。多分夕食は Saint Germain の" LIPP "あたりで軽く済ませて来たのであろう。
エレガントの一言である。
飛行機のブランケットは化繊のものが多く、機内は乾燥しているので静電気も凄い。航空会社さんにはもう少し考えてもらいたいものである。そう、彼女を身に包むブランケットは自前のカシミヤ。畝のあるその表面は、遠目からでもわかる高級カシミアだ。多分、あのディープオレンジのカシミアは HERMES だろう。
後ろの席でパチパチ静電気の薄っぺらいブランケットを掛けて、腹をビーフ or チキン?の機内食とビールで満たし、屁をこきながら寝てる私を想像してほしい。

bon voyage !!!