それはさておき、こういうときこそお洒落の本質が露わになったりするので、けっこう気が抜けない。日頃バリバリにキメているダンディの方が激安トローリーを転がしてたり、全身スポーツブランドのジャージーだったりすると、普段の生活が透けて見えて少々がっかりするものだ。あと商社系の方だろうか、集団で同じようなジーンズにスニーカー、Tシャツ姿ってのもいただけない。どんな仕事をしているのか、ちょっと疑っちゃうな!
僕はといえば、バッチリ決めてエコノミークラスに乗るほどの気力はないのだけれど、ルーズなのもキライ。こんな小ざっぱりした格好がここ数年の定番である。われながら理にかなったスタイルと自負しているので、ご参考までに。
アウター/動いても腰回りが隠れて、風通しがよく、食べこぼしなどのシミが目立たない色で食べ過ぎてもお腹が気にならない・・ルーズめのロングシャツが最も便利! こちらは「カモシタ」のものだが、お腹にポケットが付いているものがあれば、ぜひとも改めて購入したい。ジップがついてたりしたら、最高だ。ちょっと寒かったらこれにカーディガンを羽織ることも。
パンツ/スウェットほどくだけすぎない布帛のイージーパンツが定番。なんたって、ベルトの必要がないってのがいい。こちらは「ハバーサック」のもの。
靴/簡単に脱ぎ履きできて、靴下は履いても履かなくてもよし。そして蒸れにくい革製・・・という観点で最も快適なのが、「ジャコメッティ」のサボ!
バッグ/本当は「グルカ」などのクラシック系ボストンを選びたいのだが、カメラ2台と Mac、書籍などなど機内持ち込み荷物が多いので、最近は軽くて丈夫な「ヘッドポーター」のボストンを愛用。
てな具合に、エコノミークラスでの快適性をとことん追求した機内スタイル解説でした。いつかはボルサリーノなんかを被って、颯爽とビジネスクラスに乗れる身分になりたいなあ〜!
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