雑誌に掲載していただいたお蔭で、数百本が、瞬く間に、飛ぶように、売れていたことだけは忘れない。この復刻がLEVI’Sの同シリーズの先駆けだったような・・・。僕はお店に居なかったけど、米国の同社のスタッフもリサーチで立ち寄ってくれた。コレクターではないので、服を集めて着ないで保管することに全く興味がないのだが、501だけは例外。ただしこの復刻の501XXは、持っていることすら完全に忘れていた。当時の僕のウエストサイズは表示で32インチがジャストサイズだったので、近い将来にやってくる自分のウエストサイズを想定し買ってしまい込んでニコニコしてたんでしょう。でも何で?洗うと縮み、色は落ち、放置しとけば日焼けもする史上最も扱い難い素材のブルーデニムに、なぜ多くの男たちは魅かれ続けるのでしょうか? 自分のブランドで服をつくるようになり、以前にも増して疑問に思い、更に強く魅かれることがあります。こんどスロウガンの小林さんに訊いてみよっ。小林さ~ん、なんで(笑)
「オーダーしたからこそ馴染んだ」と思えたもの、そんなモノが男にはある。AMVERが選んだオーダー品はどんなものなのか。
買ったけれど着ない服、いまとなっては着ない服、袖を通すことができない服……。1900年初頭にフランスで作られたリネンシャツ、Trout manのシャンブレーシャツ、貴重なポパイのTシャツなど、AMVARたちの「着られない服」。
90年代のゴムバンド Swatch、織り糸に水を弾く機能を持たせたエピックナイロンのシリーズ、ウィリス&ガイガーのブッシュポプリン製サファリジャケット……AMVARたちの雨の日のスタイル
80年代リバイバルのアルマーニのスーツ、春の曇天にはぴったりな“グレージュ”、そしてデニム。AMVERたちが手にした春のセットアップ。