数年に一度のペースで赤色のコートが着たくなる。今年の春はまさにそんな気分です。2017年春夏シーズンのMOJITOでは、定番のアルズコートで梅干色な赤を展開しています。この企画をする約半年前から今年の春には赤いコートを着たい気分でした。結果的に防水性と撥水性に優れている「WEATHER CLOTH」という素材を使用しましたが、このコートのポイントは梅干色であること。この場で更に重要なことは〇〇レッドと言わず、梅干色とすることです（笑）明るすぎても暗すぎてもダメで、僕が想うこの梅干色を血眼になって探しまくりました。企画で色だけが先行する場合は、その他はなんでもアリと言うと語弊がありますが、僕の場合素材感はあまり重要ではないようです。ただラッキーなことに好みの梅干色をした機能素材に出会ったので着丈を長くし、レインコートとしても使えるようにディテールを変更。なにか良い事があると気分もあがり明るい色を着たくなると聞いたことがありますが、僕の場合はそんな理由ではなく子供の頃から好きな色でした。中学生のころに赤い服（赤ベースでトリコロールのリブがついたチャンピオンのジャージ）を着て赤いBMXに乗りウロウロしていると、見知らぬ爺さんに止められて延々と説教された事があります。ただ赤い色の服を着ていたことが爺さんの逆鱗に触れたようでした。今考えると九州男児の極みみたいな爺さんです。もう少し暖かくなりこのコートをコーチジャケット感覚で羽織れる日が待ち遠しいですねー。

SALUTE LIFE!