最近まとめて入荷して、商品化をすすめているのが80年代後半の『メンズノンノ』。いま俳優として活躍中の阿部寛さんが表紙を飾っていた頃。とにかく多いのがジーンズの広告。ジェームズ・ディーンをキャラクターにした LEVI'S をはじめ、“アメリカ” というイメージを強調した EDWIN、霜降り具合がハンパない BOBSON、太めのゴシックで男臭いキャッチコピーを見せつける BIG JOHN など、毎号濃いめの広告が繰り広げられている。同じくらい目立つのが美容系。多くの号の「表二見開き」(表紙を開いてすぐの見開き広告ページ)を資生堂がキープしており、当時大流行のヘアムースやスクラブ洗顔の情報が載っている。他にカセットテープやラジカセ等の広告も多いが、たまに載ってて印象的なのが腕時計。80年代の腕時計というとデジタルのイメージがあったりするけれど、この頃はその反動からかクラシックな雰囲気のものが多い。セイコー ALBA の「 SUCCESS 」を筆頭に、カシオの「 Traddy 」、オリエントの「 you 」など、いずれもシンプルなレザーベルトでアラビア数字、小秒針付きである。当時流行のフレンチシックな服装にマッチするデザインだ。
あーいいなあ、って思ってた程度のはずなのに、無意識のうちに逃げられなくなるのが “物欲” の困ったところ。去年復刻されたタイメックスの「 Safari 」も今だに気になるし、どうしよう・・・。そんなタイミングで今回出会ってしまったのが、シチズンの「 CLUB LA MER 」(クラブ・ラ・メール)。これも80年代ブランドのリバイバルだ。トラッドなデザインで、尚且つ機械式。ブルーの秒針の繊細な動きが心地よい。風防はクリスタルガラスだが、アンティーク感のある球面。裏蓋がシースルーで、波のような装飾(コート・ド・ジュネーブ装飾というらしい)が施されたムーヴメントが目の当たりに出来るのも嬉しい。それで価格は3万円程度だから驚き。基本クォーツがメインで、たまにヴィンテージの機械式を手に入れてはダメにしてきた自分にとって、これが丁度いいアンバイなのかもしれない。これから大切に使わせていただきます。
「オーダーしたからこそ馴染んだ」と思えたもの、そんなモノが男にはある。AMVERが選んだオーダー品はどんなものなのか。
買ったけれど着ない服、いまとなっては着ない服、袖を通すことができない服……。1900年初頭にフランスで作られたリネンシャツ、Trout manのシャンブレーシャツ、貴重なポパイのTシャツなど、AMVARたちの「着られない服」。
90年代のゴムバンド Swatch、織り糸に水を弾く機能を持たせたエピックナイロンのシリーズ、ウィリス&ガイガーのブッシュポプリン製サファリジャケット……AMVARたちの雨の日のスタイル
80年代リバイバルのアルマーニのスーツ、春の曇天にはぴったりな“グレージュ”、そしてデニム。AMVERたちが手にした春のセットアップ。