以前ボストン取材旅行でご一緒させていただいた編集者の石川次郎さんが旅に出たら、その日の夜に必ず簡単な絵日記やその日に集めたモノをスクラップして就寝するといった事や、チューブの斉藤さんに見せていただいたお手製のイメージブックが強烈にカッコよかった事。あとは80年代の後半から見ていた仏ELLE の編集ページのレイアウトが楽しかった事、そんなアレコレの影響もあり今の手帳遊びがある。
この手帳は記憶に留めておきたい欲求とは別に紙切れのコーディネート、ミックス感覚を楽しんでいる。隣の紙切れとの交わりや重ねた時のバランスを見つけたり考えたり、切ったり貼ったりしながら、また新しいストーリーを付け加えたりしている。色でまとめたり、勝手なテイストでまとめたり、時系列は気にしない。
そんな手帳の中身を見返すと自分の好きな感じは変わっていないが、興味の対象は常に変化している。何かを求めながら妄想を繰り返している。本棚や紙袋の中には、整理されていないチラシや紙切れがまだまだ山ほどある。気がむいた時の手帳遊びも面白い。
「オーダーしたからこそ馴染んだ」と思えたもの、そんなモノが男にはある。AMVERが選んだオーダー品はどんなものなのか。
買ったけれど着ない服、いまとなっては着ない服、袖を通すことができない服……。1900年初頭にフランスで作られたリネンシャツ、Trout manのシャンブレーシャツ、貴重なポパイのTシャツなど、AMVARたちの「着られない服」。
90年代のゴムバンド Swatch、織り糸に水を弾く機能を持たせたエピックナイロンのシリーズ、ウィリス&ガイガーのブッシュポプリン製サファリジャケット……AMVARたちの雨の日のスタイル
80年代リバイバルのアルマーニのスーツ、春の曇天にはぴったりな“グレージュ”、そしてデニム。AMVERたちが手にした春のセットアップ。