日曜日、君へのプレゼントをあれこれ思案しましたが、今年はアクセサリーと決めました。どんな雰囲気?? それはこれから一週間、ゆっくり考える事にします。
月曜日、帰宅途中に夜空を見上げるとロックフェラーセンターのクリスマスツリー越しに綺麗な月が見えました。ボクにはそれがヴィンテージのとても大粒なパールに思えたんです。ピンときました!それを並べたパールのチョーカーがあったらなんて素敵だろうかと。柔らかな光の太陽の君と真夜中のクールなブルームーン。どう思う?
火曜日、では最高なパールとは何だろうと考えました。これもすぐに閃きましたよ。80年代中期に作られたカールラガフェルド&イネス期のシャネル・コスチュームジュエリーのヴィンテージ、コレです。1920年代のシャネル・グリポワ工房製のパールは無理でも80’Sイネス期の物なら・・・。
水曜日、ターゲットは決まりました。しかし1週間かけてN.Y中を探しても満足の行く1本には巡り会えません。時間は迫ってくる・・・。
木曜日、そして遂に見つかりました。それはパリのパレ・ロワイアルに眠っていましたよ。コンディションも上々、早速エアで手配しました。直径1センチをゆうに越える大玉パールは80’S独特のヴィンテージアイボリー。ジョイントからゴールドのチェーンが下がり、かわいらしいアイコンのCCマークが左右に揺れる。フォーマルはもちろんシンプルなカシミアのニットに合わせてもきっと素敵なはずです。遂に見つけた N.Y の月。
ところで、Paris ではシャネルのコレクションの絶頂期がはじまっている1957年、ここ N.Y で最もヒットした流行歌って知ってる? 映画の主題歌「Tammy・タミー」さ。本当にシンプルでまっすぐ、とても愛おしくなるラブソングで、チャートに23週も君臨し続けたんだ。本当に伝えたいことはシンプルにひとつだけ、恋もアクセサリーも。それでいいと思うんだ。
暖かな陽の光を持って生まれた君は、皆から愛される存在だね。でも、もし闇夜で道に迷ったら困るだろ。だからボクからは真夜中の唯一の光を君に送るよ。Paris から君の元へ届く N.Y の満月さ。日曜日の Xmas まで楽しみに待っていてください。
笑みをたたえる太陽の口元と月のチョーカーはきっと同じカーブを描くと信じています。
「オーダーしたからこそ馴染んだ」と思えたもの、そんなモノが男にはある。AMVERが選んだオーダー品はどんなものなのか。
買ったけれど着ない服、いまとなっては着ない服、袖を通すことができない服……。1900年初頭にフランスで作られたリネンシャツ、Trout manのシャンブレーシャツ、貴重なポパイのTシャツなど、AMVARたちの「着られない服」。
90年代のゴムバンド Swatch、織り糸に水を弾く機能を持たせたエピックナイロンのシリーズ、ウィリス&ガイガーのブッシュポプリン製サファリジャケット……AMVARたちの雨の日のスタイル
80年代リバイバルのアルマーニのスーツ、春の曇天にはぴったりな“グレージュ”、そしてデニム。AMVERたちが手にした春のセットアップ。