実は初代のポケモンにもハマったクチである。その頃は既に大学生だったのだが、ひとり暮しのヒマを持て余したときに始めたんだと思う。でもテレビゲームで育った世代なので自然な流れだったのかな。まだケータイも “普通に持って無い” ギリギリの頃だよね。テレビアニメ版もいくらか観ていたと思うけど、なんか、“悪者のいない冒険活劇” みたいな内容に軽く衝撃を受けた気がする。主人公だけじゃなくって、ヒールっぽいキャラクターまでもが「ゼニガメ、よくがんばったね。」なんてバトルの度にポケモンをねぎらったりして。その頃バイトで酷使されていた身としては、健気なポケモンたちに自分の姿を重ねてみたりしたものだが、こっちは一度として優しい言葉をかけてもらえなかったなあ・・・。
今回「ポケモンGO」を始めたのは、小学生の息子のためでもある。夏休みにかなりしつこい風邪をひいたせいで外出するのが億劫になってしまって、何か外遊びへのキッカケになればとダウンロードした。それからというもの一緒に公園に出かけては、ポケモンをしながらかなりの長距離を歩いている。ケータイ片手に突然リアルポケモン的な昆虫採集が始まったり、変わり種の植物を見つけてはいちいち反応したりで、世間で言われがちな「ゲームの世界に閉じこもる」という事も無く、今のところ極めて健康的に作用していると思う。毎晩帰宅の度に「父ちゃん、今日何ゲットしたー?何が進化できるー?」と訊かれるのも、親子のコミュニケーションとしては悪くはないのかな。
そんな「ポケモンGO」も、ご存じの通り世間では煙たがられているのか、何かとネガティヴな話題にされている。話がちょっと飛躍するけど、最近はネットニュースや SNS のお陰で、「流行」が伝播するのも早いが否定されるのもすんごく早い気がする。なんだか、「流行=軽薄」のイメージが、昔よりも強くなっているような。ファッション雑誌の世界では「モード」よりも「定番」が求められ、かつては「読者の半歩先」と言われたそのスタンスの取り方もなかなか難しくなっているのではないだろうか。何かにつけて「ゴリ推し」と言われ、新たなるものに二の足を踏むこのご時勢。まだまだ景気回復は遠いのかなー。
そういう私の少年時代は、頑なに流行に背を向け続けた懐古主義で、随分ひねくれたものだったと思う。そうする事で得たこともあろうが、やはりその時々の流行に全力でぶつかって、いきがったり恥かいたりしてきたような人に出くわすと、心から「いいですねぇ」って思っちゃう。結局のところ、そういう人の方がバランス感覚に優れてたり、今でもお洒落だったりするのだ。だから自分の子供には、是非とも積極的に流行りモノにのっかってって欲しいと思っている。もちろん父ちゃんもがんばるさ。大人気の『シン・ゴジラ』も観たよ。実は今回『シン・ゴジラ』から “市川実日子と90年代『Olive』” について書きたいと思ってたんだけど、なんか纏まらないので次の機会に。まあ、この話も結局散漫になってしまいましたが。
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