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Amvar が選ぶ、「今」ちょうどいい Amvai Item - 2016年9月得意技はチョークスリーパー。

リバースウィーブパーカを愛用し始めて何十年経つだろうか?これだけ良い事もあれば悪い部分も多々あるスエットはそうないだろうと思う。まずは設計のコンセプトからしてアヴァンギャルド。誕生は1934年、あまりにスエットが縦に縮むんでナント布目を90度変えて裁断、特許まで取ってしまおうとする発想に驚く。ガチガチに編み立てた裏毛はヨコ方向にはストレッチしても縦方向は動かない。いや、タンブラー乾燥が常用のアメリカでは着心地の良さに貢献しないくせに乾燥機で縦だけに縮む困り者だったので、むりくり考案したのがこの縦横あべこべ作戦だったのだ。ヴィンテージスエットを見て欲しい。大半が着丈と身幅が正方形なんてザラにある。着丈55センチ、バスト60センチてな具合である。肩がっしりでヘソが出る、そんなビジュアルになってしまうのだ。また、布目を90度にする事でのデメリットとしてバスト寸がどんどん小さくなるじゃないか!と思いますよね。それを回避する為、両脇にリブが入っているのです。縮んでも伸びないので伸びるリブを挟んで着心地、サイズ安定にも貢献させるアイデアである。この布目原理をスエットパンツにまで応用しているので古着のそれはひたすらレングスが長ーい物が多々見受けられるって訳です。
最後に最も気に入っていながらむちゃくちゃイラつくディテールを1つ言わせて下さい。それはフードです。ただでさえ分厚い目付のスエット生地を2重使い、さらに90年代のものは巨大サイズなのだ。生地にコシがあるので耳のヨコでフードがピンと立つ。この見えがかりこそリバースウィーブの真骨頂であり、インターカレッジのキッズでありガスヴァンサントのエレファントなのだ。ここで首のゴン太なアメリカ人に聞きたい。着ているとフードの重みで首が締め付けられるんですがどうして誰も異議申し立てしないんですか?仕事中、後ろからアントニオ猪木がチョークスリーパーを決めにかかってくるんですけど、気にならないんですか?いつも人差し指で下に下げてなんとか呼吸してるんですが何十年も悔い改めないこだわりはどこから来てるんですか? 見た目はかわいいんだけどね。この時期ちょうどいいアンバイだしね。ホント不思議なスエットだ。