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靴下を極めてこそ、一人前の男になる。庶民のカシミアソックス

自分が考える「時代を超えた究極のスタイル」のひとつに、こんなのがあります。ターンブル&アッサーかシャルべのパジャマ上下に、ビスポークしたフランネルジャケット(ポケットには N.Y. タイムズとか突っ込んでたりして)を羽織って、足元は N.Y. のベルジャンシューズで買ったスリッポン、でもって脚を組んだりなんかしたら、たるんだカシミアのケーブルソックスが覗いてる・・・なんて感じ! 実はこのあたりは全部持っているのですが、残念ながら着るシーンも見せる場所もありません。でもいつか仕事でこんなスタイリングを見せたいな、とは思っていて、そのときに何が何でも譲れないのが、カシミアのソックスです。これがコットンでも、ウールでもダメ。たるんでも格好いいのは、カシミアだけなんですから!
身分不相応とは重々理解しつつもそんな世界にずっと憧れていて、カシミアのソックスはいろいろと買ってきましたが、これがまあ本物の消耗品。1回はくごとに一目瞭然にすり減っていき、見事に数回はいただけでかかとか爪先に穴が開く! シューズのヒールカウンターのライニングがスエードだったりすると、なおさら減りが早いのです。お店の人もクレームが怖いのか「室内用ですからね」なんて念を押してきますしね。ですから、これをはくときは勝負パンツばりに気合いが入っていて、はく前は足の爪が伸びてないか確認しますし、1日の終わりに脱いだあとも、かならずチェック。「あ〜今日はこんなにかかとがすり減った〜」なんて嘆いています。自慢することじゃないけれど、これこそが「本物の貧乏くささ」ってヤツでしょう! ですから開き直りついでにお願いしたいのですが、ソックスメーカーの皆さん! ぜひとも爪先とかかとだけ補強したカシミアソックスをつくっていただけないでしょうか?