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大人にこそ似合うポロシャツ。フランス製とアメリカ製のラコステ

フランス製のラコステのポロシャツのことを「 L1212 」と表記されたりします。そんな乳酸菌の名前のような「 L1212 」なんて型番をまだ見たことも聞いたこともない、10代後半から20代の半ばまでポロシャツと云えば僕の中では IZOD だった。
馬、月桂樹、熊など素晴らしいポロシャツを展開しているブランドは他にも沢山あるが、IZOD 以外は全く興味がなかった。当時は古着屋で買うと4,000円でお釣りがもらえるようなお手頃アイテムで、色やサイズも豊富に揃っており、同じ色でも袖や衿のラインの色が違うモノがあったりして探す愉しみもあった。きっと興味が無かった訳ではなく古着で安く買えるポロシャツが IZOD だったからだろう。原宿のシカゴや表参道のサンタモニカで相当買ったなー。その当時ワニの中に( Lacoste )と隠れ文字があるポロシャツを着た知人から「一緒じゃん!」とよく言われ、勿論否定する訳ではないが失笑していた。
写真のポロシャツはサイズが合えば今でも着たい IZOD の4枚。中でもなんとも言い難い「マンダリンオレンジ」のような上から2段目の色は今すぐ着てみたい。
当たり前だけど本家のラコステとアメリカの IZOD 社のライセンスによるアメリカ製と比べると幾つも違う点がある。年代によってもタグや素材が異なり、大きな違いは本家フランス製にあるディテールであまり意味は無いが美しいスリットに対し、アメリカ製は後ろ身頃がデローンと長くなっているディテールの違いだろう。またフランス製の釦は二つ穴を使用しており釦ホールは「ヨコとヨコ」に切られている。一方でアメリカ製はというと四つ穴のボタンで釦ホールは「ヨコとタテ」( IZOD でもヨコヨコの仕様があります)になる。ボタンの素材にも違いがある。他にも年代による違いや細部に異なる点があるので、興味のある方は夏休みの自由研究にして下さい。
原宿のお店で働くようになり暫くするとフランス製のラコステ「 L1212 」も取り扱うようになった。因みに当時は乳酸菌の種類は公になっておらず、乳酸菌は乳酸菌だった。そのフランス製ラコステのバリエーションにある霜降りのポロシャツをみた時は結構衝撃だった。定かな記憶ではないが霜降りは少し値段も高かったような。夏はポロシャツを着て失笑しながら大人になり N曽根さんのポロシャツ重ね着を真似てみたり、軍パンにクロコダイルのローファーを履きポロシャツを着ている A川さんのミニマルな着こなしも自分なりに観察した。大人になるとあんな感じでカッコよくポロシャツを着てみたいと思いながら。もういい大人だし、これを機に乳酸菌の効能で体脂肪を減らすヨーグルトを毎日食べて体型を昔に戻し、またポロシャツを着てみたいと思っている。

SALUTE LIFE!