髪型とか肌質、体型とかいろいろな要素が相まっての話なので一概にはいえませんが、僕のようなたるんだ体型の不健康なオッサンが、スポーティな鹿の子生地のポロシャツ、しかも長そでを着こなすのは至難の技。カラダを鍛えるか日サロにでも行けばちょっとは変わってくるのですが、そのどちらも嫌いな僕は、断腸の思いで長そでラコは封印! いい感じに枯れたジジイになったら、スカーフなんか合わせたりして、また似合うかもしれませんからね。というわけで、かわりに乗り換えたのが、ジョン スメドレーのニットポロ。悲しいかな精悍さが損なわれたオッサンには、シーアイランドコットンのテロッテロな素材感のほうが、ぴったりなじむんですよね・・・。しかもジョンスメの場合、ただオッサンくさいだけではなく、クラシックモデル(ISIS)のやや尖った襟が、どこかシャープな印象を与えてくれるんです。さすがはチャーリー・ワッツ御用達モデル! これが〝ジョンスメ的には〟モダンと主張する小襟モデル(ADRIAN)を着ると、逆に野暮ったく見えてしまうから不思議。正直いって、全然モダンには見えないんですけれど?
ちょっと前まではセレクトショップに並ぶのはADRIANばかりで、ISISを注文すると、ベテラン店員さんが在庫からそっと出してくれる・・・というような状況でしたが、最近は状況が変わってきたようで、とても買いやすくなりました。いつか再び長そでラコステが似合うようになるまでは、これ一筋で生きていけそうです。
「オーダーしたからこそ馴染んだ」と思えたもの、そんなモノが男にはある。AMVERが選んだオーダー品はどんなものなのか。
買ったけれど着ない服、いまとなっては着ない服、袖を通すことができない服……。1900年初頭にフランスで作られたリネンシャツ、Trout manのシャンブレーシャツ、貴重なポパイのTシャツなど、AMVARたちの「着られない服」。
90年代のゴムバンド Swatch、織り糸に水を弾く機能を持たせたエピックナイロンのシリーズ、ウィリス&ガイガーのブッシュポプリン製サファリジャケット……AMVARたちの雨の日のスタイル
80年代リバイバルのアルマーニのスーツ、春の曇天にはぴったりな“グレージュ”、そしてデニム。AMVERたちが手にした春のセットアップ。