大きい鞄は、アレコレと考える時間が楽しい。最近大きい鞄は、出番が少ない。だから大きい鞄の為に旅に出たい。
写真は、New York の Upland trading というお店で購入したイタリア、トスカーナ地方で作られた鞄。トスカーナ地方特有の鞣しは革の表情が味わい深い。メインのコンパートメントとは別にフロントにジップ付きの2つのマチ付きコンパートメント、背面にもジップ付きニュースペーパーポケットを配している。
Upland trading では、英国製オイルコーティングやゴム引きのコート、ゴム長くつ、スコットランドで編みたてられたニット、ウールメルトンのダッフルコート、へヴィーキャンバスのトラウザーやハットなどが無造作に並んでいた。前職の New York 出張の際によく足を運んだお店のひとつ。数年前に惜しまれながら閉店。
「オーダーしたからこそ馴染んだ」と思えたもの、そんなモノが男にはある。AMVERが選んだオーダー品はどんなものなのか。
買ったけれど着ない服、いまとなっては着ない服、袖を通すことができない服……。1900年初頭にフランスで作られたリネンシャツ、Trout manのシャンブレーシャツ、貴重なポパイのTシャツなど、AMVARたちの「着られない服」。
90年代のゴムバンド Swatch、織り糸に水を弾く機能を持たせたエピックナイロンのシリーズ、ウィリス&ガイガーのブッシュポプリン製サファリジャケット……AMVARたちの雨の日のスタイル
80年代リバイバルのアルマーニのスーツ、春の曇天にはぴったりな“グレージュ”、そしてデニム。AMVERたちが手にした春のセットアップ。