そんな話はどうでもよくて、リブパンと言えばアメリカの主に東海岸に拠点を持つWやJなどウール製造業ブランドが作っていた中肉ウールメルトンにリブを付けたハンティングトラウザー。キャンバス地で作られたものだと、お尻と膝の生地が2枚重ねされたものもあって明らかに狩猟の匂いがプンプンするアイテム。赤黒チェックのハンティングジャケットと同じ素材を見かける事が多かった。
そんなリブパンが素敵だなーと魔法にかかってしまう唯一の場所が冬のニューヨーク。週末に数か所で行われるFLEA MARKET。
誰が書いたか分からない額付き油ペイントやミッドセンチュリーのランプの隣にハンティングジャケットとセットでハンギングされていたりするんだげど、その佇まいが何とも言えずカッコよくて、、何度も買いそうになっては、いつ穿くんですか?こんな分厚くて重いリブパン。きっと東海岸マジックだよなあ〜と冷静を装って立ち去る事が多々あった。(ほんとは毎回後ろ髪引かれていたけどね)
そんなリブパンをたまたまNY在住D先輩の展示会で発見。
素材は中畝コーデュロイで色がなんとも言えない野暮色ブラウン。バックポケットにジッパーが付いていて、適度に緩いシルエット。自分では作らないし、楽そうだなーと即決でオーダー。洗って穿いたら、コーデュロイの柔らかさと裾リブの緩さも程よく良い。野暮色ブラウンも気分的には丁度良かった。
次回ニューヨークのFLEA MARKETで分厚くて重いリブパンと出会ったら思わず買ってしまいそう。。。
東海岸マジック!
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