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夏ジャケットの裏事情ジョルジオ アルマーニ再評価。

いやー、ファッションの「潮目」、変わりましたね。
ちょっと前までミドルエイジのトレンドスタイルといえば、ピタピタ&ショート丈のジャケットやコートに、すそ幅17センチのノータックスリムパンツというのが定石でしたが、今季のはコートならゆったりしたひざ下のバルカラー、パンツならツータックのゆるめテーパードシルエットが主流。それはなんだか、1980〜90年代のファッションを彷彿させるムードなのです。
しかしメンズの、しかもミドルエイジのファッションって、よくも悪くもウィメンズと較べるとゆったりしたペースで進むもの。まだまだワードローブの「本丸」たるジャケットまでは、その流れは押し寄せていないのが現状。だからなのでしょうか。最近単品ジャケットを全く買ってないんだよな・・・。
ええい、いつまでも待っていても仕方がない!ということで私はひと足お先にリアル80’s〜90’sにタイムスリップ。この春、週末は古着屋さんでこの年代のデザイナーズジャケットを漁っております。もうすぐ40歳になるというのに、こんなことをしていてよいのでしょうか・・・?
さて、ここで紹介したいのが、そんな自分内ブームの一環で手に入れたジョルジオ アルマーニのジャケットです。実は私、近年このブランドに改めて注目しており、毎シーズン何かしら購入しているくらいなのですが、AMVAR仲間の小林さんが書かれていた面白い記事の影響で、あえて今季は古着を購入してみました。
そのデザインは、肩パッドがびっしり詰まった2つボタンのダブルブレスト。ウールとアセテートとの混紡でヘリンボーン織りのように仕上げたグレーの生地も、実にアルマーニらしい雰囲気です。制作年は不明ですが、タグにヴェスティメンタの名が記載されていますから、わかる人にはいつくらいのものなのか、きっと一目瞭然なのでしょう。着用したところ肩のラインはいかにもトレンディ(笑)で私の手には負えなさそうでしたが、その生地の風合いとラペルの優雅なドレープは、まさしく「今」! というわけであまりいじりすぎないように、リフォーム店で肩パッドだけ外してもらいました。
・・・いかがでしょう、まだ調整の余地はありそうですが、かなりイケるのでは・・・?
最近のジョルジオ アルマーニのコレクションはとても格好よくなっているので、ぜひチェックしていただきたいところですが、過去のジャケットもバブルの遺産と片付けずに、再評価されるべきかもしれません。
とにもかくにもこのブランドは、改めて注目しておくべき存在だと思います。