僕の愛用品は両胸にフラップポケットが付いたもの。シルク100%、フランス製。レーヨン素材にはない微妙なピンクベージュ色や狭めのVゾーン、たっぷりとしたシルエット、豊かなドレープがアメリカンなイメージが強いオープンカラーシャツというアイテムに、そこはかとないエレガンスを与えている。
極薄のシェルボタンやコバギリギリのステッチも屈強なアメリカものには無い繊細な印象で僕好み。7つあるボタンホールは全て横向きに切ってある。以前に書いた、若き日のミシェル・ルグランなんかがさらっと着ていたら、さぞ格好良いであろう「アメリカかぶれのフランス人」タッチ。
一方でアメリカもの。写真は偶然二枚とも(50'sと60'sの)Towncraft製。写真下のものは襟先がラウンド気味になっていて、お気に入り。ミントグリーンのチェック生地は耳付きのDan River。ブランドタグの下に生地屋のネームが縫い付けてあるアメリカ感は、後に続く日本のセレクトショップオリジナル製品にも影響を与えているんだろうか。アメリカのシャツはあえてぴったり目のジャストサイズを選ぶのが僕のスタイル。で、太いパンツを合わせたり、最近はフレアパンツを合わせたり…という気分。とか言って、あんまりオープンカラーシャツについて語り過ぎると真性の「アブサン」が出てきてしまうので、この辺で筆を置くことにする…(笑)。蛇足だが、オープンカラーシャツほど、首もとのVからチラリと見える(もしくは、見せないという選択肢も含め)インナーに気を使う服はない。














