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STORY

『AUBERGE』内覧会直前解説・・・フランス領土を駆け抜けた馬。


新たな物作りをスタートする時、ボクは必ず歴史的に最も輝いている、完成度の高い、もしくはクリエイティビティの高い現物サンプルを片手にこんな作業をします。何に刺さっているのか? どこに惚れ込んでいるのか? 今で言う、タグに相当する好意的なキャッチフレーズを10個ほど考えるのだ。これによって頭の中が整理され本当にやりたい事が見えてくる。あとはそのフレーズを素材チーム、工場チームに伝えて彼らの反応をみながら今の時代感を盛り込んでゴールである。『熱狂的ファン心理プロダクト』とでも申しましょうか・・・。

さて、今回 AUBERGE 記念すべきシューズ第一作目のサンプルがメデたく完成いたしました。用意したタグ、キャッチは以下の通りでした。
①トゥのおでこ感は 40’S
②つま先の内振りはモデファイド。
③構造線の全ては 40’S
④モデファイドにはない、通称捨て寸を入れる。
40‘S デットの表面のシワ感はフランス産のホースハイドをクロム・ベジを半々で鞣し、シュリンクさせてクラシックな雰囲気に原皮の段階で加工。
中じきには「フランス領土を駆け抜けた馬ーオーベルジュ」と記す。
ソールを通常2層のところ、3枚でミリタリー感をプラス。
ほぼ全てが満たされたプロダクトとなりました。
AUBERGE 内覧会で是非お試し下さい!!
Manabu Kobayashi

Slowgun & Co President小林 学

1966年湘南・鵠沼生まれ。県立鎌倉高校卒業後、文化服装学院アパレルデザイン科入学。3年間ファッションの基礎を学ぶ。88年、卒業と同時にフランスへ遊学。パリとニースで古着と骨董、最新モードの試着に明け暮れる。今思えばこの91年までの3年間の体験がその後の人生を決定づけた。気の向くままに自分を知る人もほぼいない環境の中で趣味の世界に没頭できた事は大きかった。帰国後、南仏カルカッソンヌに本社のあるデニム、カジュアルウェアメーカーの企画として5年間活動。ヨーロッパでは日本製デニムの評価が高く、このジャンルであれば世界と互角に戦える事を痛感した。そこでデザイナーの職を辞して岡山の最新鋭の設備を持つデニム工場に就職。そこで3年間リアルな物作りを学ぶ。ここで古着全般の造詣に工場目線がプラスされた。岡山時代の後半は営業となって幾多のブランドのデニム企画生産に携わった。中でも97年ジルサンダーからの依頼でデニムを作り高い評価を得た。そして98年、満を持して自己のブランド「Slowgun & Co(スロウガン) / http://slowgun.jp 」をスタート。代官山の6畳4畳半のアパートから始まった。懐かしくて新しいを基本コンセプトに映画、音楽等のサブカルチャーとファッションをミックスした着心地の良いカジュアルウェアを提案し続け、現在は恵比寿に事務所を兼ね備えた直営店White*Slowgunがある。趣味は旅と食と買い物。

REVIEW