そのビットローファーブームを横目で見ながら「自分のキャラクターでG社はちょっと無理があるなぁ」と思っていた僕。サラッと履きこなすには相当のレベルアップを求められる、そんな靴です。ヴィンテージで探すにしても、年代によって随分顔が違うし。
George Cox×Dr.Martens のビットローファー。箱付きのデッドストックで入手。 Made in England 。そんな僕が、最近満を持して引っ張り出したのが Dr.Martens のエアークッションソール搭載、 George Cox のビットローファー。しばらく前に入手したものを、この冬はよく履きました。通常、ビットローファーと言えばボロネーゼ製法で取り付けられた華奢なソールと軽快な履き心地。僕の妻も3~4年前に購入したG社のものを気軽な感じで休日に履いています。畜生。この悔しさをぶつけるには、やはりロンドンカルチャーのアンチ精神がうってつけ。全然軽快じゃない厚底のラバーソール、テカテカと下品に光るアッパー、そして反逆のチェリーブラウン。「コロニアルルックに合わせたスマートなビットローファー」的エレガンスの対極に位置するのが「ゴム製の厚底が付いた不細工なビットローファー」すなわち、僕。何が不細工って、ビットが付いてるのにキルトも付いてるんです。ああ、うるさい。でもキルトが付いてるおかげで、なんとなくフェアアイルのニットベストに合わせてみたり、ちょっと英国趣味を混ぜたスタイリングにうまくノッてくれます。
幅広ラペルの70's調スエードジャケットは15年近く前の HAUTE 、パイプドステムなシルエットのレーヨン混パンツは今季(2017秋冬)買った CMMNSWDN (コモンスウェーデン)のもの。ブーツカットにラバーソールを合わせていた濱マイク役の永瀬正敏よろしく、ボリューミーな足元でこの冬を過ごしました。自分の成人式ではラメ入りのストライプスーツに合わせて恵比寿のア・ストア・ロボットで買った George Cox の代表モデル「 Gibson 」を履いていた僕。70年代インスパイア90年代っ子の恨みは根深いのですよ。イヒヒ。














