僕はスニーカーをほとんど履きません。1年に10日くらいしか履きません。学生のころは割と履いていましたが、当時(10代後半)は全身 COMME des GARÇONS を着て、ワイドパンツの足元に Vans のチェッカーフラッグ(赤×白)のスリッポンや(当時普通に USA 製が売っていた)レザーの Jack Purcell を合わせていた時代も早20年以上前の話。結局、イアン・マッケイやカート・コバーンの激しくカッコいい生き様を知って以来、 Vans も Jack Pursell もすっかり履けなくなってしまったわけです。絶対に敵わないくらい似合っているアイコンを見ると逆に戦意喪失してしまうんですね。僕の場合は。まぁ、負け戦は挑まないタイプとも言えますか(笑)。
ちなみにカートが履いてる Jack Purcell の爪先には落書きがしてあります。これは Pearl Jam のエディ・ヴェダーが Fugazi のスペルを「 Fuhgawz 」と間違ったことをバカにして、カートがわざと書いたという話は有名です。仲が悪かったみたいですしね、 Pearl Jam とは…。ともかく、偉大なるスニーカーアイコンへのリスペクトを胸に、今日も僕は革靴を履いて出かけます。これは人それぞれだとは思いますが、僕の場合は「履かないこと」が敬意です。万が一、街でモヘアカーディガンに Jack Purcell を履いた僕を見かけたら、叱ってください。お前、忘れたのかよって。
自分のスタイルを形成する上で「これしかやらない」と決めることは大事ですが、逆に「これだけはやらない」と決めることも意外と重要なんじゃないかなと思うのです。













