
福岡・フランス菓子16区の STOLLEN を最初に知ったのは確か7〜8年前で、卸し先の店舗の方から送っていただいた事がきっかけだった。 STOLLEN とは、もともとドイツの菓子パンで、ちょうどクリスマスの1ヶ月前あたりに入手して、毎日ちょっとづつ食べながらクリスマス当日を待つというメインイベントまでの前哨戦のような菓子なのだ。最近、日本では時節柄、オシャレなお歳暮代わりに使われているようですね。では、 STOLLEN の内容は?と言うと、日持ちするドライフルーツケーキのような、砂糖コーティングして圧縮した葡萄パンのような・・・そんなイメージ。
正直、アタリ・ハズレが激しく後者であれば、口中の水分が一瞬にしてなくなり飲み込む為に苦慮するようなボッソボソな物が多いのも事実なんです。なので、この16区製に出会うまではそれほど得意なアイテムではなかったんですよねー。お酒も苦手ですし・・・。では、そんなボクでも惚れ込む16区 STOLLEN がどれほど異次元のお味かと申しますと、まずなかに入っているドライフルーツ全8種はすべて有機栽培で育てられた果実を使用、これは16区製品全般に及んでいるレギュレーション。ドライと言っても適切な水分量、歯触り、鼻に抜ける高濃度な香り、そしてそして、ドライなのに鮮度を感じる不思議さがあるんです。果実を浸け込む洋酒にも秘密があるのかなー?また、生地のしっとり質感の為に試行錯誤の末、葛粉をブレンドしているそう。これはある意味ジャパニーズ・スペシャルカスタムですね。
実はドイツの正調 STOLLEN には、発祥の地(諸説あり)ドレスデンにちなんだ厳格なるドレスデン・レシピがあるんだそうで、ドライフルーツやナッツ類のカットサイズまで決まっているらしいんです。でも、かつてそのドレスデン式の物を以前、頂いたんですが、結構水分少ない系だったので、ボクは断然16区派となった次第です。その後の4年間で2回は自主お取り寄せいたしました。しかし、16区にはこのレギュラー STOLLEN の他に、もう今年は終わってしまいましたがワイン貯蔵庫に10ヶ月寝かせたヴィンテージ STOLLEN がアルんです!うーん誰かくれないかなー!クリスマスまでに食べきるアイテムなだけに、サンタに頼むわけにはいかないしなー。ドレスデンの人が16区製を食べたらなんて言うかきいてみたいな・・・。