Fit in Passport に登録することで、あなたにフィットした情報や、Fit in Passport 会員限定のお得な情報をお届けします。

ページトップへ

STORY

ボジョレー・ヌーボーならぬオリーブオイル・ヌーボー?

ボジョレー解禁しましたね。実は、家族全員にアルコール耐性のない小林家としては全く響かないイベントなんです。しかーし、世界の旬な食材に目のない我らは、こんなものを買ってみました。シチリア島は Titone 家が生産する完全無農薬、手摘みオリーブの絞りたて生オイルなのです。もうフレッシュなんてもんじゃないほど青々とした、透明感のある味なのです。地元シチリアの皆さんはこの Titone さんのオイルを毎年この時期の楽しみにされているそうで、主にパンに着けて食べるそうです。

最初はフルーティーな、ひたすら鮮度を感じる青みが鼻に抜け、クリアな味とはこーゆーことなんだろうなーと思っているのもつかの間、強烈な辛味が最後に来るんです! 青リンゴが酸っぱいのとも違う、若さ故の青辛さとでも言いたくなる独特の刺激なんですよね。これが大人にもウケる所以かな?とも思います。鮮度から辛さへ~っと味の2段落ちな訳です。毎年今、この瞬間にしか流通しない Titone 家の一番搾りオリーブオイル。島民の皆さんから、今年の若い衆はイキがいいねぇ!なんて声が聞こえて来そうデス。

Manabu Kobayashi

Slowgun & Co President小林 学

1966年湘南・鵠沼生まれ。県立鎌倉高校卒業後、文化服装学院アパレルデザイン科入学。3年間ファッションの基礎を学ぶ。88年、卒業と同時にフランスへ遊学。パリとニースで古着と骨董、最新モードの試着に明け暮れる。今思えばこの91年までの3年間の体験がその後の人生を決定づけた。気の向くままに自分を知る人もほぼいない環境の中で趣味の世界に没頭できた事は大きかった。帰国後、南仏カルカッソンヌに本社のあるデニム、カジュアルウェアメーカーの企画として5年間活動。ヨーロッパでは日本製デニムの評価が高く、このジャンルであれば世界と互角に戦える事を痛感した。そこでデザイナーの職を辞して岡山の最新鋭の設備を持つデニム工場に就職。そこで3年間リアルな物作りを学ぶ。ここで古着全般の造詣に工場目線がプラスされた。岡山時代の後半は営業となって幾多のブランドのデニム企画生産に携わった。中でも97年ジルサンダーからの依頼でデニムを作り高い評価を得た。そして98年、満を持して自己のブランド「Slowgun & Co(スロウガン) / http://slowgun.jp 」をスタート。代官山の6畳4畳半のアパートから始まった。懐かしくて新しいを基本コンセプトに映画、音楽等のサブカルチャーとファッションをミックスした着心地の良いカジュアルウェアを提案し続け、現在は恵比寿に事務所を兼ね備えた直営店White*Slowgunがある。趣味は旅と食と買い物。